□JDCシリーズ

2009/04/23

『カーニバル 四輪の牛』 清涼院流水

カーニバル・デイ―新人類の記念日 (講談社ノベルス) Book カーニバル・デイ―新人類の記念日 (講談社ノベルス)

著者:清涼院 流水
販売元:講談社
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九十九十九、暗殺

衝撃のニュースを夜叉の視点で振り返りつつ

犯罪オリンピックは新たな展開を見せる

地味に続いてたんですよ、未だ。

こんな本、もう読みたくない

重量級文庫本片手に、何度こう思ったことか。だって、

おもしろくない

ごめんなさい。本当のこと云ってしまってごめんなさい。前半の夜叉視点はそうでもないんですよ。もともと『カーニバル 四輪の牛』はノベルス版『カーニバル・デイ』冒頭に該当するので、読者のための「これまでのお話はこんな話でしたよ、覚えてますか?」的役割を果たしてくれるのですが。そこが一番おもしろいって…。

『四輪の牛』後半には第27週から第39週までの事件(犯罪オリンピック)が収録されているのですが、これまでのような「読者を愉しませよう」という感覚が欠落しているような。これまでは事件現場の探偵視点で、時には犯人視点で、ひとつひとつの事件をSHOWとして愉しく読ませてくれていたように思うのだが…『四輪の牛』は「こういうことがあったんですよ~」と3週まとめて披露とか普通ですから。しかも、舞台に関する薀蓄の方が頁数多いし。

では、その他の部分、たとえばRISE内部について明るいのかと云うと…決してそうでは無く。中途半端に(しかも断片的に)情報が開示されるので、全然おもしろくないんですよ。ミステリ読みは「これこれこうだから→こうなった」という過程(ロジックと云い換えても良い)を愉しむ人種だと思うので。いきなり「犯人はこの人です。じゃ、これで事件解決ですね。推理の過程は省略します、犯人わかればそれで良いでしょう?」って云われたら(書かれたら)きっと私はその本、投げつけるね。でも、本作もその状態に近いです。

とりあえず、RISE幹部は九十九十九を除く6人のS探偵…と思わせといて、もの凄いレベルダウンを見せましたね。そんな普通の人たちがRISE幹部だって云われても貴方。そうそう、

ブラック・ルークは龍宮のクローンなんですって

あとね、龍宮の祖先は桃太郎だそうです。あっ、RISEのトップ(総統)は

アドルフ・ヒ○ラーさんだそうですよ

本当はそっくりさんですけれど。血縁関係はお有りになるようです。もうなんか…絶句?

これが最終巻『五輪の書』で大団円、「うわぁ名作!これまですみませんでした」状態になってくれれば良いのですけれど。そうなった覚えはなく。絶賛レビューを書きたいところなんですがね。

そうそう、RISEは「本を斜め読みして大事なことを残らず読み落とし、的外れな批判をする人種」を抹殺するために活動しているそうですよ。私か?次の大量被害者のひとりは私か?

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2009/04/15

『カーニバル 三輪の層』 清涼院流水

カーニバル―人類最後の事件 (講談社ノベルス) Book カーニバル―人類最後の事件 (講談社ノベルス)

著者:清涼院 流水
販売元:講談社
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犯罪オリンピック開催中

貴方もいますぐ参加しましょう

ちなみに「犯人側」「探偵側」「被害者側」のご用意がございます

どの立場でご参加されますか?えっ?読者側?

とりあえず折り返し地点に立てた(はず)『カーニバル 三輪の層』レビュ。明らかに読書スピード落ちてますが…今月中には終わらせたいね、この企画(弱気)

この『三輪の層』は犯罪オリンピック第14週から第26週までが収められておりますが…もともと(ノベルス時は)時系列がバラバラだったためか、記述があっちこっちに飛んでおりまして非常に読み辛い仕様となっております。とりあえず、私は九十九音夢の失踪を読み飛ばしました。乙姫といっしょに神聖城(サンクチュアリ)に居て驚愕。

驚愕と云えば、もっと凄い発表があったんですけれど。

総代と漂馬が異母兄弟だったなんて!!

そんな設定すっかり忘れておりました。『三輪の層』では漂馬の過去が明らかになるのですが…まさかの展開です。四大悲劇に数えられる(けれども詳細は明らかとなっていなかった)鴉城家殺人事件が漂馬を契機に起こっていたなんて。っていうか、総代のパパってば悪ね。あと、その解決(真相)も悪ですね。

奇しくも468頁、架空山菅家の口から出たこんな台詞。

「超常現象にしても謎物語にしても、やっぱりミステリは現実的に解決せんと」

そうですよね!私もそう思います

この大阪城天守閣が消えたり、イースター島にスペースシャトルが着陸したり、ナスカの鳥っぽい地上絵の目に該当する部分にミステリーサークルが登場したり、赤道に血液の帯が現れたりした謎を現実的に解決してくれるんですねさすが清涼院氏ありがとうございます少しでも疑った私を赦してください。

そうそう、この『三輪の層』にも「まえがき」が挿入されていて。「まえがき」によると人気事件は第16週「イースター島のモアイ」、第20週「ギザの三大ピラミッド」、第24週「コスタリカの巨大石球」らしいのですが。第16週と第20週はともにクリスマス・水野関係ですね…ごめんなさいキャラ読みなのでクリスマスがそんなに得意ではない私は愉しめませんでした。龍宮系キャラ読み代表としては第17週「ナスカの地上絵」は外せません。

ブラック龍宮は好みではないのですが

まさに「彼になにがあったのか」ですよ。星野多恵(あえての本名)のみを側に置き、(笑)を捨ててしまった龍宮。そんな星野さんも不遇の死を遂げてしまったわけですが。いやいや、私は新JDCビルの前で星野さんに殴る蹴るの暴行を加えてなどいませんよ?えっ?眼なんて泳いでいませんよ?とにかく、死んだと思っていた(思われていた)人物が復活しまくる『カーニバル』ですが、星野さんは復活しなかったように記憶しているので、やはり「普通の」お嬢さんだったようです。婚約は当方で勝手に破棄させていただきましたお粗末さまです。

あとはなにに触れておけば良いのでしょう。「RISEの要職はS探偵メンバ」ってやつ?それとも「各国首脳はすべてRISEの配下」なので、犯罪オリンピックは国家(世界)ぐるみの犯行ってやつかしら?あっ、「宮本武蔵が記した『五輪書』に、真理は宿る」ってやつに違いないわ(笑)

とにかく無茶設定のオンパレード。暇で暇で仕方がなく、壮大な冗談が赦せる方は是非お読みくださいまし。

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2009/04/13

『カーニバル 二輪の草』 清涼院流水

カーニバル―人類最後の事件 (講談社ノベルス) Book カーニバル―人類最後の事件 (講談社ノベルス)

著者:清涼院 流水
販売元:講談社
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毎週土曜日午後1時

世界のどこかで起こる超常現象的殺人事件

探偵たちは…ただ見ているしかない

なぜか文庫版アフィリが表示されない(報酬対象外な)罠。この『二輪の草』と『三輪の層』で『カーニバル(無印)』が形成されますので、とりあえずこのアフィリで。この週末はプレイ時間50時間オーバにも関わらず未だ11月の「ペル○ナ3」にうっかり手を出してしまったので、このレビュ進まず。申し訳。

JDC本部ビル爆破で開幕した「犯罪オリンピック」。第1週から第13週までがこの『二輪の草』には収められております。エッフェル塔、ストーン・ヘンジ、カッパドギア…世界の名勝・観光地で次々と起こる不可思議殺人事件。これらは『二輪の草』『三輪の層』では解決しませんので…余興としてお愉しみいただけたら。いや、『四輪の牛』『五輪の書』を読んだって解決するとは限らないんですけれども。

とりあえず、ビリオン・キラーの手による大事件は置いといて。ときどき挿入される小さな事件にスポットを当てることに致しましょうか。清涼院氏の手により「まえがき」では第9週「シベリア鉄道」、第2週「アンパイアステートビル」、第12週「アマゾン麻薬工場」、第13週「ボロブドゥール寺院」が人気とのことですが…私も第2週、第9週、第13週が好きですね。皆さんと意見が一致して良かったむしろ皆さんもそこしか愉しめなかったのでしょうか?

第2週はエラリィ・クイーンのW隠し子(笑)ロンリー・クイーンがディープ・カット事件(喉元をスッパリ斬られ男性器を押し込まれるというセクハラシリアルキラー)を解決するというもの。「ある言葉」を口にすることで、あんなに大人しかった犬がまるで別犬になったかのように喉元に襲い掛かる…けれど、犬の牙に血は付いておらず。被害者が死に際に残したメッセージ?その真相とは?というミステリ。なかなか優秀。

そして、第9週。JDC第1班班長たる刃仙人が、なんと少年を誘拐し逃亡。その逃亡劇の最中に出遭った密室殺人事件。走るシベリア鉄道、鍵の掛かったコンパートメント。犯人と被害者の首はどこに?第9週はミステリとしても優秀ですが、天人少年(仙人の死した弟)の件が素晴らしいんですよね。仙人を殺してくれと頼まれた犯人、けれど仙人と同行している天野少年はロシア語を操ることはできず。仙人の殺害を依頼したのは一体誰?

『二輪の草』ラスト第13週は愛しの龍宮が登場。ベチャ(ガイド)のエルフィ・ゲッペンと龍宮の「賭け」。それは相手の質問にすべてウソで答えること。もちろんホントを混ぜてもよいが、それを相手に悟られてはいけない。ゲッペンがこの「賭け」を受けた時点で、すべては龍宮の思惑通り。いつの間にか、自分も知らないはずの忘れたはずの忘れたかったはずの「ドット」としての過去を思い出してゆくゲッペン。けれど…この龍宮って本当にあの龍宮?

冒頭で挑まれた「読者への挑戦状」はニセモノ名探偵探し。どうやらニセモノ名探偵は霧華舞衣→実は浮悠香澄水、とのことですが。殆ど登場しない浮悠香澄水がなぜ霧華舞衣を名乗っているのか。その意図は?その秘密は?

とりあえず『三輪の層』を早めに読了したく。『二輪』『三輪』が事件篇なら、『四輪』『五輪』が解決篇。解決篇に着手する前に、何冊か読んでしまいたい本があるんですよ…って一気読みレビュ中に堂々の浮気宣言!?

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2009/04/09

『カーニバル 一輪の花』 清涼院流水

カーニバル・イヴ―人類最大の事件 (講談社ノベルス) Book カーニバル・イヴ―人類最大の事件 (講談社ノベルス)

著者:清涼院 流水
販売元:講談社
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犯罪オリンピック

ネットの波、まことしやかに囁かれる噂

8.10(オーガスト・テンス)すべては始まった

巻を増す毎に厚さも増してゆく『カーニバル』。『五輪』とかもう見るだけで卒倒しそうだ。しかし、なぜ文庫版のアフィリが出ない。

とりあえずこの『一輪の花』は1冊284頁を使った序章に過ぎず、最後の二文にしか価値はなく。『コズミック』から2年、幾人かを失い、幾人かを得たJDCの変革を愉しめるのは重度のJDCファンだけでしょう。

とりあえず各キャラの立ち居地を確認しておきましょうか。特筆すべき事件が起こらずレビュ書くことないときの最終手段。前回は愛しの♥龍宮様と九十九十九について書きましたので、今回は他の主要メンバを。

JDCの上位団体(?)DOLLにレンタル移籍の決まった氷姫宮幽弥…フラウ・Dから貞操を守ってください。九十九十九への恋心を封印し、新しい恋、新しい自分、新しい謎に向かい始めた霧華舞衣…なんとなく違和感、本気ですか?運命の女に逃げられ、相棒に裏切られ、それでも総代の居るJDCから離れられない天城漂馬…漂馬の本気を見てみたい。雨霧冬香の名を捨て、新しい男と涙の刺青を得た浮悠香澄水…漂馬との復縁は無理ですか?全ては流れる血の所為なのか、精神を病み休養中の刃仙人…少年を庇った真意は弟?

既出キャラはこんなところでしょうか?次は新キャラを紹介しようと思うのですが…以前も書きましたが新キャラあまり好きじゃないんですよ。サムダーリン雨恋ちゃん、もうお願いだから龍宮にまとわり付かないでください。クリスマス・水野は再読してみたら意外と可愛かったのですが…でも、龍宮や香澄水が惹かれるような人物には思えないんだ。あと、御戸村正さんってのも居ましたね特にコメントは無いです。

新キャラを受け入れられないのはなんでだろう?と考察をしてみる。『コズミック』『ジョーカー』既出キャラたちはバックグラウンドが感じられるんですよね。キャラに深みがあるというか。もちろん充分トンデモ奇人変人なんですが…新キャラはその上に位置できない。軽い浅い。あるいは私が古い硬い懐古主義。もうニューウエーブを受け入れられないんですよ。

ただ、『コズミック』『ジョーカー』から参加していたからといって諸手を挙げて「好き」ってわけじゃないんですけれど。あっ、もちろん星野多恵さんのことなんですが。だって、彼女、普通でしょ?持ち込みでJDC4班スタート?JDCも随分門戸下げたんですねぇ。普通な彼女に嫌悪感を感じるのは、きっと自分が普通だからなんでしょうが。あと、

龍宮は誰にも渡しません

とりあえず、最後の二文と2年という月日を埋めるための序章『一輪の花』。ミステリもあったような気もするけれど…まぁ、いいや。犯罪オリンピックが始まったら嫌って云うほど(本当に嫌になるほど)読めますので。

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2009/04/08

『コズミック 水』 清涼院流水

コズミック 水  /清涼院流水/〔著〕 [本] コズミック 水 /清涼院流水/〔著〕 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
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すべての殺人は密室殺人である

中には何を閉じ込める?

憎い相手?それとも自分自身?

もうストックがなくなった。『コズミック 水』を読了したのが2分前。次のレビュはいつお送りできるだろう(遠い眼)とりあえず、

超ド級バカミス、ここに見参(笑)

何度読んでも凄いな。そういえば『コズミック』ってメフィスト賞受賞作でしたねすっかり忘れてた。 リストも更新できますねなんか得した気分です。

さて、バカミスの王様『コズミック』のレビュですよ。「1200個の密室で、1200人が殺される」との予告通り全国各地津々浦々繰り返される密室殺人。犯人(と目される)密室卿を追うJDCメンバのもとに届いた、とある小説が事件を急展開へと導く。タイトルは『1200年密室伝説』、作者は濁暑院溜水!?『コズミック』の舞台は『ジョーカー』のおよそ2ヵ月後…死者からの手紙?

さらに、『1200年密室伝説』は内容がこれまた問題で…密室卿による大量殺人は平安時代、江戸時代にも確認されているだなんて。平安時代は早良親王の祟りとして記録され、江戸時代には幕府隠密として松尾芭蕉が探偵役を務め、密室卿を追う旅をカモフラージュするために書かれたのが『奥の細道』…

これ、本当に書いてあることですからね!

危ない危ない、精神異常実験体としてER3に送られるところだった。というわけで、いろんなことを愉しく赦せる方のみ本作をお読みください。でも、大森望氏の文庫版解説は面白い。まさに「あぁ、これ私もやったわ」のオンパレード。鮎哲賞受賞パーティの2次会で有栖川、綾辻、法月、二階堂に混じって私も『コズミック』を語りたかったものです(笑)

そうそう、せっかく清涼IN流水読みをしたので、それらしいレビュも残しておきましょうか。とりあえず、『ジョーカー』(=幻影城殺人事件)は

全員共謀ということでよろしいでしょうか?

なんせ全員、密室教。濁暑院さんなんて中枢も中枢じゃないですか。あれですよね?『コズミック』のリハーサルかなんかだったんですよね?だってそうじゃなきゃ小杉少年が犯人だなんて無理があるもの。実行犯は彼だったやもしれませんが、それを全員でサポートさせていただいたという。もしかしたら次の幹部候補でしたか?それが罪の意識に苛まれるようになって20番目の被害者とさせていただいた?って、候補は最後のフロッピィにきちんとまとめられていたんだっけか妄想妄想。

この幻影城関係の記述って、初版『コズミック』から加筆修正されてます?いきなり『コズミック』を読んだ方は「は?」ってなもんですよね。とりあえず清涼院氏の言う、清涼IN流水の順で読むと「とある仕掛けが浮かび上がります」っていうのはこれのことだともう○年も思っていたのですが…

違ってたら恥ずかしいですね!!

でも、違ってたら違ってたでまた「眼から鱗」を体験できるのか、それは嬉しいかも。

そういえば、38番目の被害者は森博嗣氏でしたね(笑)

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2009/04/07

『ジョーカー 涼』 清涼院流水

ジョーカー 涼  /清涼院流水/〔著〕 [本] ジョーカー 涼 /清涼院流水/〔著〕 [本]
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八つの生贄は出揃い

読者の前に全てのヒントは提示された

さぁ、謎を解くのは…誰?

頑張って読んでますJDCシリーズレビュ第3弾。清涼院氏の言葉遊びにお付き合いするのには精力と胆力が要るんだ。

とりあえず、前回レビュで宣言しました冒頭シャウト

若様、カムバックプリーズ!!!

老いた螽斯さんならまだしも(おいっ)若様の命まで奪ってしまわれるなんて…憎き芸術家。もうね、若様の最期はまともには読めない。「死の瞬間。蒼也は、父を越える神々しい推理力を手に入れた」って越えなくて良いから生きててくださいよ若様!どんだけ『Xの悲劇』なんですか!!って、超ネタ割ってますが、このレビュ誰も読まないだろうから良いや(おい、清涼院氏に失礼だ)。今日は思う存分ネタバレレビュ。だって(一応)『ジョーカー』解決編ですし完結編ですし。

とりあえず、

犯人は誰でもないってどういうことね?

スミレさんかと思わせといて小杉少年かと思わせといて誰でもないって。しかも、「その正体なんて、誰でもいい」って貴方、ここまで読んできた読者にその仕打ちは…まぁ、これも『コズミック』への伏線なんですが。伏線なんですよね?私これまで○年の間、ずっとそう認識してきたんですが違ったらどうしようそれこそ「生涯で未体験の刺激」だわ恐るべし清涼IN流水。

とにかく意外な犯人を追及しようとダミーの犯人がごろごろ登場します。虹川氏の推理で3人(かわいそうなD氏)、その場で龍宮が2人追加し、改めて龍宮が意気揚々と誤爆、傾界の美貌・九十九十九が2人。あっ、誰でもないんだっけか3人か?とりあえず9人ダミー…覚えていないだけでもっと多いと思われます。登場人物表に記載されている約30%が該当って素人探偵(読者)の競馬的犯人予想じゃないんだから。

しかし、虹川氏の推理を霧華嬢が退けたときの台詞には参った。「虹川さんの推理では論理とは呼べませんわ。露骨に言えば『こじつけ』です」って

えっ?それを貴女が云うの???

龍宮の「きりきり舞い」を聞いて驚嘆の声を上げていたような気がするんですけれど(笑)そもそも龍宮の推理なんて殆どがこじつけ、龍宮どころか十九の推理(特に『源氏物語』の件)だってこじつけやん!!興奮のあまり似非関西弁が出てしまいました。危ない危ない。とにかく、物理的に犯行が可能か否かよりも、現場に残されたサイン(要するに言葉遊び)を拾うことで犯人を特定するという

ミステリにあるまじき行為が罷り通る物語

まさに、JDCシリーズは読者を選ぶ。私は大好きですけれども(愛しているが故の酷評)受け入れられない方は徹底的に受け入れられないと思います。なんせ

ほったらかしの密室もありますし

名探偵揃って「あの密室は解く必要のない密室、解けない密室なのです」「奇跡が起こったか、トンネル効果で首が甲冑を通過してしまった」って本気ですか?もしかしてどこかで(他作品で)この謎解かれているのかもしれませんが、寡聞にして存じません。まぁ、私の読み込みは相当甘いんですけれど。なんせキャラ読み。

というわけで、キャラ小説として若様の復活を願わずにはおれません。無理な話なんですけれども。とりあえず『コズミック 水』で漂馬に癒されてこようと思います。

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2009/04/06

『ジョーカー 清』 清涼院流水

ジョーカー 清  /清涼院流水/〔著〕 [本] ジョーカー 清 /清涼院流水/〔著〕 [本]
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聖なる眠りにつく前に、我は八つの生贄を求める

すべては、(華麗なる没落のために)

芸術家

レビュ第2弾。清涼IN流水で読むと宣言しましたので、『コズミック』ではなく本日のレビュは『ジョーカー』。『ジョーカー』は私の中で「JDCシリーズ」ベストですので、必然的に読む手に力が入ります。

ベストと宣言する理由は
龍宮の活躍が多いからなんですけど!

江戸川乱歩と同じ名を持つ男・平井太郎が主人を務める幻影城。その幻影城で行われていたミステリ作家「関西本格の会」合宿。虹川良、風紋寺光世、氷龍祥子といった第一線で活躍する作家が顔を揃える中、濁暑院溜水から提示された「推理小説の構成要素三十項」。「十戒」「二十則」を上回る制約、その先にある究極のエンタテイメント!しかし、その「三十項」が芸術家(アーティスト)と名乗る凶悪殺人犯に悪用され、幻影城を舞台とする連続殺人事件に発展するとは誰が予想したものか…という物語。

この『ジョーカー』で探偵役を務めるのは龍宮城之介、霧華舞衣、螽斯太郎といったJDCを代表する錚々たる面々。けれど、このメンツをもってしても芸術家の凶行は止められず。上巻である『清』が終わるまでに(華と麗の双子を含めて)9つの命が奪われております…ってあれ?芸術家が欲しているのは「八つの生贄」なので、既にオーバ?芸術家の真意が読めませんねぇ。まぁ、ダリアの花びらに錐で穴を開けて「きりきり舞い」とか云っちゃう犯人だからな(龍宮の独りよがりという可能性ももちろん捨てきれないが。なんせ駄洒落王)。

でも、龍宮vs霧華の形で展開される推理対決は嬉しい。若様、音夢、螽斯が揃って口にする「JDC第1班と第2班の見えない壁」。無残な殺人現場に遭遇したときにどこまで冷静さを保っていられるか、どこまで観察することができるか、その観察を以ってどこまで推理を飛躍させることができるか。圧倒的な差、現状では追いつけない速度、見えない壁。まぁ、第1の殺人「シャンデリア圧殺事件」くらいは解けないとお話にならないのでしょうが。若様の仰る「なんか幼稚なトリックだな。今時、推理小説でも使われないような…」とか伏線張られまくりでゾクゾクします。

とにかく『ジョーカー 清』は伏線のオンパレード。人間を書くために(?)書かれている意味無さそうな描写も全て伏線でございますので、皆様ご注意を。

そうそう、いつも読んでいて違和感を感じるのが龍宮が「スラリとした長身」だという事実。童顔=低身長=龍宮可愛い♥イメージの私としては意外すぎて脳内からいつも抹殺。脳内映像化するときは若様の方がいつも龍宮を見下ろしております。あれ?漫画版はどうなってたかしら?そのあたり原作に忠実?いま確認してきました、若様の方が背が高い。やっぱりね!私の脳内映像化はこの漫画の影響をかなり受けております。今度この漫画版のレビュもおまけと称してやってしまおうそうしよう。なんてったってオリジナル結末だし。

私はもう『ジョーカー』を幾度と無く読んでいるので、下巻である『涼』で誰が殺されて誰が犯人として指摘されどんなトリックを清涼院氏が仕掛けてくるかを把握しているのですが…次回の冒頭シャウトはもう決まっているんだ。次回のレビューは某様いっぱいでお送りする予定。

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2009/04/05

『コズミック 流』 清涼院流水

コズミック 流  /清涼院流水/〔著〕 [本] コズミック 流 /清涼院流水/〔著〕 [本]
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犯罪予告状

今年、1200個の密室で、1200人が殺される

誰にも止めることはできない

密室卿

開幕でございます。

私が「JDCシリーズ」に手を染めたのが高校生の時。後に改題されましたが『カーニバル・イヴ』を読んだのが大学受験後だったのを鮮明に記憶しているので…かれこれ○年前。○は1桁と2桁の狭間、時が移ろうのは早い。

本作『コズミック』は文庫化の際に『コズミック 流』と『コズミック 水』に2分割され、間に『ジョーカー 清』『ジョーカー 涼』を挟むという清涼IN流水の形を取っております。この形で2作を読むと「生涯で未体験の刺激」を得れるという眉唾モノ…『ジョーカー』を「JDCシリーズ」ベストとする私は、『ジョーカー』単体での再読は幾度と無く繰り返しておりますが、この形で通して読んだことはなく。今回は清涼IN流水で読み、レビューもその順とさせていただきます。

というわけで『コズミック 流』。マスコミ各社、警察庁、日本探偵倶楽部(JDC)に一斉送信された犯罪予告状。「今年、1200個の密室で、1200人が殺される」という犯罪史上類を見ない荒唐無稽さ。1年365日、1日あたり3人強が密室で殺されるなんて…ジョークにもならない。けれど、発信者にして犯人“密室卿”はそれをやり遂げるべく、総代・鴉城蒼司率いるJDCをそれを食い止めるべく、頭脳と頭脳の戦いは始まる…といった内容でしょうか(笑)つい自然と(笑)が入っちゃうのはご容赦ください。

とりあえず『コズミック 流』で披露される密室は19。基本的に19の密室が完成される様が描かれているだけであり、JDCの面々は殆ど登場しないのでレビュすることは多くありません。ので、今回は

私のJDC愛を語らせていただこうかと(笑)

これまで「JDCシリーズ」のレビュはしてこなかったのに、当ブロ愚内に幾度となくお名前が登場しております龍宮城之介がマイ・フェイバリット・JDC探偵です。黒服に黒ズボン、黒ブーツ、黒マント、黒フェルト帽、黒手袋と真夜中に女性の後を歩いたもんなら一発アウトな彼ですが、中身も相当キテます。とりあえず駄洒落(?)オンパレード。『カーニバル』の大事なところで駄洒落オチかましたことは未だに忘れられません。それが場を和ます彼の才能だったとしても!!どうも九十九十九を登場させるまでのピエロ的役割しか与えられていないような気のする龍宮が不憫で大好きです。

そして九十九十九。世界に7人しか存在しないDOLL(国際立法探偵機構)のS探偵にして、絶世の美人。警察庁からサングラスの着用を義務付けられているのは、あまりの美しさで(通りすがりの)人々を失神させないように。どんだけ(笑)そんな十九は、推理に必要な手掛かりが全てそろうと、一瞬にして真相を悟ってしまう、という「神通理気」の使い手なので登場はいつも最後です。というか、ある程度事件が進まないと(手掛かりが得られないと)犯人指摘できないので…あれ?名探偵なの?

そして、この2人をサポートする(えっ?)JDCの面々。基本的に私は霧華舞衣、若様を代表する幻影城出張組が好きなので、『カーニバル』以降に登場するサムダーリン雨恋ちゃんやクリスマス・水野は苦手。クリスマスについては漂馬の件と無関係とは云い切れませんが。でも、私がJDCメンバの中で唯一「嫌い」と表現するのは星野多恵だけなのです。それだって、龍宮の件が無関係とは決して云えないんだけれども。

というわけで、奇人変人オンパレード、特殊ルビオンパレードの「JDCシリーズ」。読む人を選ぶシリーズだと思いますが、西尾維新に多大な影響を与えた本シリーズ、西尾作品スキーならきっと大丈夫(小声)是非、挑戦くださいませ。

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100000HIT御礼レビュ

昨日ひっそりこっそり100000HIT越えたみたいです。今日まで気が付かなかった駄目な仔。

ご来場くださった全ての皆様、
どうもありがとうございます!!

とりあえず100000HIT気分一新テンプレ変更して(当ブロ愚初めての空テンプレ。どんどんシンプルになっている…良い傾向だなんせ読み易い)特別レビュのスタートです。右サイドバー掲示板で企画案募集したりと色々考えたのですが、今回は

JDCシリーズ~コズミックから彩紋家まで~

でゆこうかな、と。「天才龍之介シリーズ」をリクエストしてくださったソキウスさん、すみません。「龍之介シリーズ」を採用できなかった理由はただひとつです。

手元に全巻揃っていない

JDC読み終わったころには「龍之介シリーズ」揃えられると思うので、御礼第2弾として一気読みさせていただきますのでご容赦ください(土下座)

というわけで、しばらくは をお愉しみくださいませ。

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