●ダンガンロンパ

2016/09/22

『ダンガンロンパ十神 (中) 希望ヶ峰学園VS.絶望ハイスクール』 佐藤友哉

ダンガンロンパが好きで白夜さま推しなので読んでいますが正直キツイです。物語として絶望的につまらない上に、キャラクタのコレジャナイ感が半端ない。『ダンガンロンパ霧切』を期待して読むと絶望間違いなしです。

白夜さまが108人の兄弟を蹴落として十神財閥の御曹司となった「十神一族最大最悪の事件」が本作で描かれていますが、なぜこんな中途半端なミステリにしたのか。もっとガチな本格でやるか、駆け引きをメインにしたゲーム性の高い事件にはできなかったのか。できなかったんだろうな。白夜さまの凄さがまったく伝わってこないよ。凄さを書くつもりがないならカマセに徹して欲しい。

中編の展開がすべて「じゃじゃーん、実は○○だったのです」というオチで驚きもなにもないです。ラス前で白夜さまが仲間を信じている云々というシーンがあるのですが、あまりに唐突で薄っぺらく、まったく信憑性がありません。茶番か。

ラストではWHOの使者としてあるキャラクタが登場し白夜さまは拘束されますが、だからどうしたという感じでしょうか。やっぱり鏡家サーガキャラ含めてオリジナルキャラに興味がわきません。公式キャラじゃないとツマラナイ。ここまで読んだら(下)も読みますが、なんとなく白夜さまが解放され、なんとなく青インクが死に、なんとなく事件が収束して白夜さまが世界征服宣言をするのだろうなあと絶望的な予想をしておきますね。

表紙も(上)に比べればよかったですが、やっぱり小松崎絵で見たいです。

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2016/09/21

『ダイガンロンパ ゼロ』 小高和剛

 

大好きダンガンロンパの公式前日譚(ゼロ)。2では本作の内容がゲームの核心部分に関わっていたのですが読むのはこれが初めて。

ファンから絶賛されるのがわかる、とても良い作品です

もっと早くに読んでおけば良かった。少なくともネタバレ前に読むべきだった。だってミステリとしても優秀。私は○○トリックの伏線が回収されて世界が回転してしまうような感覚が大好きなのですが、まさにそれ。この快感は絶望なのか希望なのか。私様の術中にまんまとハマってしまったようです。

とりあえず、いまから読む方はパラパラめくって挿絵を見たりしないように。これ以上ないくらいネタバレです。あのイラストは好きですが、扱いはなんとかした方がいいですね。

あと、ゼロオリジナルキャラの松田くんはいいですね。善悪はともかくとして行動原理が一環している。そして最期にとことん感じたであろう絶望。あれは良い絶望でした。

ゲームへの繋がりも見事で本当に素晴らしい作品でした。ダンガンロンパのノベライズは『ダンガンロンパ霧切』を始めとしてクオリティが高いものが多くて(強調)ファンとして嬉しい限りです。

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2016/07/10

『ダンガンロンパ霧切4』 北山猛邦

本格×ダンガンロンパの煽りは伊達じゃない。よくぞここまでダンガンロンパな世界観を壊さずにスピンオフが書けるものかと感心します。発売のたびに北山氏の株がぐんぐん上がるダンガンロンパ霧切、第4弾です。

1、2巻はまだ単独で読めましたが、3巻からはもう完全に続きものですね。組織から届いた12の挑戦状。うち6件は3巻で(ほぼ知らぬうちに)解決。残り6件を6人の仲間で分担します。そう、仲間が増えました。正直、前巻(武田幽霊屋敷の事件)の内容をほとんど覚えていないので3人の探偵が現れた時には「??????」だったわけですが、それでも読めます。大丈夫です。

そして、今回解決された事件は2つ。そのどちらも難易度は高くないです。そう、高くないんです。私にもわかったくらいですし。でも、霧切が向かった双生児能力開発研究所事件のコストは5億超なんですよね。ここの部分のハッタリが実にうまいです。敵が霧切&結のふたりだけなら犯人の目論見はうまくいったに違いない…かな?ふたりだけでも諦めなかったとは思いますが。

それにしてもラスト。果たしてどうなっちゃうんでしょうか。彼女の生存は疑ってませんが、どうピンチを切り抜けるのか…楽しみです。

そして、どうにも読めないリコルヌの思惑。ただでさえ、残りの3つの事件(リコルヌの分はおそらく描写もされずに終了したのでしょう)+霧切のピンチ+組織(龍造寺月下)との対決を次巻1冊で書ききるのは難しそうなのにリコルヌの件までとなると…あと3巻は必要でしょうか。まだまだ続くのは嬉しいけれど、待つのはつらい。おもしろいだけにつらい。贅沢な悩みです。

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2016/04/22

『ダンガンロンパ十神 (上) 世界征服未遂常習犯』 佐藤友哉

佐藤友哉からは『クリスマス・テロル』を機に離れていたのですが、ダンガンロンパが好きで、北山猛邦の『ダンガンロンパ霧切』がかなりおもしろいので読みました。

やっぱりダメなものはダメだ…。

どうして本家ダンガンロンパキャラを差し置いて鏡家サーガキャラが幅を利かせるのか。ラストにソニア、左右田と肩を並べて登場とかどういうことだ。鏡家サーガをまったく知らない人は置いてけぼり…って、知らない人はラストまで到達できないだろうな。『ダンガンロンパ霧切』を期待して読んだ(読む)方は本当にがっかりすると思います。

そもそも白夜様が偉そうにふん反り返っているだけで全く活躍してない…ってのはむしろ白夜様っぽいのか?どこに魅力を見い出したら良いのかわかりません。『十神一族最大最悪の事件』?件と牛?それとも本家キャラのちょっとした掛け合いでしょうか。衛星通信で江ノ島や腐川と話したあたりは楽しかったかも。でもそのくらいかな。そのくらいですね。

(中)(下)と続きますが化けてくれるかな。せめてキャラクタの活躍度は白夜様>ダンロン本家キャラ>>>>>>>>>鏡家サーガにしていただきたいものです。

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2015/08/14

『ダンガンロンパ霧切3』 北山猛邦

世界観の説明が不要なので物語が実にスムーズ。でも、それがまた物足りなかったりもするシリーズ第3弾。

結の元に現れたトリプルゼロ。結と自分はよく似ているという彼が差し出したのは白と黒、ふたつの封筒。白は委員会への招待状、黒は委員会からの挑戦状。結が手にしたのはもちろん黒。そして始まった12の挑戦、12の密室。1週間以内にすべての挑戦を退ける為に仲間を増やすことにした結と霧切さんの元に行方不明のトリプルゼロ、御鏡霊の情報がもたらされて…?な1冊。

表紙から察することも可能かと思われますが(ネタバレします)

まさかの
ショタ

ですよ。嬉しい限りです。それでも充分
御鏡くんはぶっ飛んでいてトリプルゼロは伊達じゃないってところを魅せつけてくれますので安心してください。まあ、あくまでこれはダンガンロンパ霧切なので、霧切さんに全ての事件を解決して欲しかった気もしますが、まだ彼女はそのレベルではないのでしょう。もちろん、彼女の謎解きだって鮮やかなものでしたよ。

それにしてもこのシリーズ、風呂敷広げ過ぎじゃないですかね。いや、とても楽しませてもらっているのですが。北山作品ナンバー1のシリーズだと思ってますが。それでも、委員会が中学生の霧切さんに倒せる敵に思えないんだよなあ。ダブルゼロクラスの探偵をボスにした中小組織ってことにして、「ふふふ、委員会がやられたようだな。しかし、あいつはダブルゼロクラスの中でも最弱」みたいなことをトリプルゼロに言わせて幕を閉じるみたいな終わりで良かったのではないでしょうか。だって、霧切さんまだ中学生よ?

とりあえず第4弾が楽しみ。あと、ダンロン×佐藤友哉ってなんですか!?

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2015/03/26

『ダンガンロンパ霧切2』 北山猛邦

『ダンガンロンパ霧切1』シリーズ続編。前作を北山作品のベストかもしれないとほめちぎったわけですが、本作も実におもしろかった。

謎解き部分はまあいいとして(13億の謎じゃない。現金10億が足枷になっちゃってるのが残念)ダンガンロンパ×ライアーゲームを思わせる探偵オークションが良い。ここからネタバレしますが、敵対するふたつのグループ、その資金額がイコールになってからの駆け引き、全額投入して万事休すかと思いきやどこから出てきたその100万円という実によく練られたライアーゲームに天晴です。

個人的にはダブルゼロのクズっぷりがたまらない。探偵は別に正義でなくて良いんですよ。そんなのは幻想です。探偵の在り方は探偵の数だけある。そんな絶望的な世界で霧切響子がどう成長し、どう組織に迫っていくかが本シリーズの読みどころですよね。

飽きさせることなく読み続けた2時間。表にでてきた黒幕。これからの展開がたのしみです。

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2015/02/05

『ダンガンロンパ霧切1』 北山猛邦 

大好きなダンガンロンパ、超高校級の探偵である霧切響子の中学生時代を描いた作品。

おもしろかった!!!

これまで私の北山ベストは『瑠璃城』なのですが、それを塗り替えたかもしれない。いや、どっちも好きですが。

とりあえず、探偵図書館と分類コードというどこか清涼院流水氏のJDCシリーズを思わせる設定がツボ。これだけであと100ページくらい書いて欲しいくらい好き。ゼロクラスの探偵はやく出てきてカモーン。

肝心のミステリも短い(実質、謎解きに関係したページって50ページくらいだったのはないかと推察)ですが、まとまっていて良いです。死体がバラバラだった時点でかの有名な『占星術殺人事件』を思い出したのは私だけではないはず。あらためて『占星術殺人事件』は偉大。本作とは関係ありませんが御手洗シリーズがドラマ化しますね。玉木宏と堂本光一とかぶっ飛んでますねとても楽しみです。

タイトルの通り『1』なので続きものですが、殺人事件の謎はしっかりと解決してくれたので安心。そして『2』に続くラスト、現れたダブルゼロ探偵。13億の謎。わくわくが止まりません。どうかこのクオリティのままでシリーズを続けて欲しいものです。霧切のキャラクタも違和感なく描かれていて、北山氏のこと見直しました。

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