『地獄の奇術師』 二階堂黎人
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地獄の奇術師 (講談社文庫) 著者:二階堂 黎人 |
美しき巻き髪を揺らして
復讐に身を焦がす殺人鬼と対峙する
二階堂蘭子、最初の大事件
通勤本2冊目…厚さ2㎝のタイトルからして仰々しいマイナな文庫本を地下鉄で以下略。見かけたら声をかけてやってください。
恐ろしく懐かしい1冊を本棚から引っ張り出してきた理由は唯一。蘭子が二階堂家に引き取られた理由を思い出したくって。
思い出すどころか
「今まで知らなかったんじゃないか?」ってくらい
ピンとくるものがありませんでしたけれども
物語(ミステリ)を読む上でこの情報はあまり必要ないみたいです。トリアタマの私にしては珍しく、本作の犯人は覚えておりましたし。意外な人物を本命に挙げとけ戦法の筆頭みたいな作品ですけれども(最早それも古いか。意外な人物どころか「えっ?それ誰だっけ?」みたいな人物が堂々と犯人だったりする時代ですものね。哀愁)
本作の初出は1992年。裏づけとか皆無なので戯言として読んで頂きたいのですが、この時代にこういった猟奇的殺人犯を犯人に据えた作品って少なかったのではないかと思います。新本格ブームの真っ最中ですよね?ロジックが理論がパズルが…って言っていた時代だと思うので。本作がロジカルでないとは申しませんが、ロジックに混ぜ合わせる風合としてこの手の猟奇性残虐性を採られた作品は少なかったのではないかな?と。その意味で二階堂黎人氏の存在は貴重。
二階堂氏の作品は読了後「はぁ?」と思うものも多い(これまでレビューしてきた作品は比較的この傾向が強かった)ですが、蘭子シリーズだけはこれからも追い続けたいと思っております。『人狼城の恐怖』ももう一度くらい読みたい!トリック(ネタ)を知った上で読む楽しさを満喫したい!!還暦過ぎたら挑戦しようと思います。
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