『誰が疑問符を付けたか?』 太田忠司
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誰が疑問符を付けたか? 著者:太田 忠司 |
“鉄の女”と畏れられる京堂景子警部補の秘密
それは…ツンデレ?
主夫があざやかに解き明かす8つの疑問符
いま思えば景子さんのアレはツンデレだったんだなぁ…『ミステリなふたり』の発売って何年前ですか?ハードカバで出たのが2001年ですか。そのころには“ツンデレ”なんて言葉ありませんでしたね。ツンデレのはしりか?そんな8年ぶりの京堂夫妻シリーズ『誰が疑問符を付けたか?』が本日のメニューです。
警察署長すらも一瞥で退職に追い込み、抵抗した暴力団員をプロレスラー顔負けの技で行動不能にし、現場で彼女に睨まれれば刑事生命をも絶たれると噂される、愛知県警の“鉄の女”最強警部補・京堂景子。そんな彼女には大いなる秘密、唯一の弱点が。それはイラストレーターにして主夫、愛しの旦那様・京堂新太郎にメロメロ(古い)であるということ。
主夫・新太郎の作る家庭料理に舌鼓を打ちながら“鉄の仮面”を脱ぎ捨て、その日起こった不思議な事件を語る。それは死体といっしょに大量のぬいぐるみがぶら下げられた殺人事件であったり、死体にハマチが盛られていたり、死体が女装をしていたり。けれど、主夫・新太郎はそんなおかしな装飾に目を奪われたりしない。いつも新太郎は冷静沈着に解決への糸口を見つけ出す。それはなぜ?だって、新太郎の目はいつも景子(最強の妻)に向けられているから♥(ってのは冗談ですが、このふたりはラヴラヴです)
ミステリとしての難易度や捻りはそんなに高く(多く)ありません。一風変わった事件を取り揃えてはおりますが、小説として他作品と比較するならレベルはノーマルでしょうか。怪人とか少年少女探偵団とかは登場しないので。あくまでも景子のツンデレぶりとか、新太郎の良夫ぶりを楽しむ1冊かと。
個人的には「京堂警部補に知らせますか?」が好きかしら…ってツンデレ妻、登場しないですね。“鉄の女”唯一のウィークポイントが同僚とニアミス(ニアミスどころか捜査協力)というこのハラハラドキドキ感が良いです。ミステリとしてのまとまりも一番あったように思いますし。
ミステリといえば、本作のタイトル『誰が疑問符を付けたか?』は別に短篇のタイトルではないんですよね。収録されている8つの作品、すべての末尾に「?」が付いてはおりますが…どんな意図でこのタイトルを付けることになったのか知りたい。なにか伏線でもあるのだろうか?と勘ぐってしまう。ミステリスキーにとっては興味の惹かれる、なかなか美しいタイトルだと思います。
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