■高里椎奈

2009/02/07

『蝉の羽』 高里椎奈

蝉の羽―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫) Book 蝉の羽―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)

著者:高里 椎奈
販売元:講談社
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死体から生える植物

向日葵が見下ろす死体

響き渡る蝉の声

再読中の薬屋探偵シリーズ第10弾。どうしていつもいつも

ちゃんと読んでるのに置いてけ堀に遭うのだろう?

今回も途中から「( ゜Д゜)ポカーン」となってしまいました。えっ?そんなの初耳なんですけど!?と思ったこと…数えるのも面倒臭くなるほど。とことん相性悪いのでしょうか、薬屋探偵シリーズ。

今回は色の付かない異色作。この異色作の定義がいまだに解らないのですが、「人間が妖怪を利用する」のか「妖怪が人間を利用する」のかの違いなのでしょうか?今回は「妖怪が人間を駆逐する」「妖怪が人間を支配する」だったように思います、本人にその木はなくても…ナチュラルにネタバレ。

そういえば、本シリーズの年代を特定できる記述がありましたね。

「一九九四年、住民転移完了。(ダム計画が中止され)売り出したのがそれから五年後の二十三年前」

1994+5+23=2022年のお話だったんですか、本作。主人公3人は妖怪なので、人間とは違う時間軸で生きているとはいえ…あれ?舞台を未来に設定した理由はどこに?もしかして、これが異色作たる所以?って、座木が高校生だった『蒼い千鳥 花霞に泳ぐ』は色付き正統シリーズだからこの説は違うか。

とりあえず(相性悪いようですが)第1部完結まではちゃんと読みたいと思っております。いろんな伏線がきちんと回収されますように。秋は何者か?とかもう必須。

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2008/12/25

『双樹に赤 鴉の暗』 高里椎奈

双樹に赤鴉の暗―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫 た 95-9) (講談社文庫) Book 双樹に赤鴉の暗―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫 た 95-9) (講談社文庫)

著者:高里 椎奈
販売元:講談社
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ビルの谷間に占い師、そしてアリス

アリスが導いたかのような子鬼との出遭い

ねぇ、正義ってなぁに?

ちゃくちゃくと再読を進めております薬屋シリーズ第9弾。

また雰囲気作品が来ました

この雰囲気作品の良さがわからないのは私の学が無いからなのでしょうか?妖怪三人衆の過去とか関係とかとっても気になるんですが、私は巧く拾い集められません。もし最終巻も雰囲気作品ならば、私は全てを回収できる自信がないです。

一応ミステリ的な(○○トリックを用いた)箇所があったように思いますが、それが仕掛けられていることは確信していた(というか、そのくらい仕掛けていてくれないと読んでいる意味ないと思っていた)ので、とくに感慨も無く。本作はどう読んだって高遠の作品ですよね。その意味では色の付かない異色作扱いでも良いのではないかと思うのですが…色を付けないその基準が良くわかりません。

それにしても高遠。ちょっと格好良く書きすぎではありませんか?惚れちまうやないかー(笑)能ある鷹タイプだとは思っておりましたが、ここまでの信念があるとは思っていなかったので。しかし、あの新人はクソ生意気ですね自分と似たタイプなだけに苛っとします。

って、ここでレビュー終わっちゃいますが大丈夫でしょうか?駄目サラリーマンの心情が妙にリアルで、ちょっと憂鬱になったことは内緒。

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2008/11/18

『蒼い千鳥 花霞に泳ぐ』 高里椎奈

蒼い千鳥花霞に泳ぐ―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫 た 95-8) Book 蒼い千鳥花霞に泳ぐ―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫 た 95-8)

著者:高里 椎奈
販売元:講談社
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「学校に行ってみたいのです」

秋がまだ火冬と名乗っていた頃

自分が“人と違ってないか”ばかりを気にしていたあの頃

やっぱり表紙の学ラン(右)は座木でしたか

見間違いかと思ってたんですよ。それなんて罰ゲーム?とか思ってたんですよ。だってコスプ…皆まで言うまい。

というわけで、異色も異色、超異色作にも関わらず正式な色付き薬屋シリーズ第8弾。今回はリベザルはお休み、秋がまだ火冬と名乗っていた頃の、座木がギリギリ高校生に見えなくもない頃の、つまりは過去のお話です。

座木好きの私にとって至福の1冊。いまの(現代の)座木よりもこの頃の座木の方が柔軟性に富んでいると思ったのは私だけでしょうか?成長して頭堅くなったのか、ジョークの腕は落ちた模様です座木。幼き座木の世界は秋が全てで、そんな秋(あっ、今回は火冬か…面倒臭いから秋で良いや統一)から離れ、異種たる人間の学び屋に通うことを望んだ座木。座木の悩みは“人間らしく”“学生らしく”振舞えているか否か。

“人間らしい”“学生らしい”そんなことを気にして生活をすることが既に“人間らしく”“学生らしく”無いことになかなか気が付かない座木。そんな座木の凝りを解してくれたカウンセラー・橘が今回のお気に入りでしょうか。どこかで再登場してくれないだろうか橘。でも、本作って何年前の物語なんだろう…1994年って、そもそも現代(通常)は何年の物語として書かれているわけ?リベザルが日本にやってきて何年って書いてあったっけ?えっ?、もしかして薬屋って相当未来の話?

今回は解決編に突入するまでは相当面白く読ませていただきました。解決編は走馬灯のように過ぎ去ってゆきました=今回もよう解らんかった。いや、解ってはいるんだけど「だから?」って感じなのよね。そもそも蜘蛛兄弟の存在って必要だったんだろうか?唐突に登場したティエンに「???????」大量生産。そんな伏線ありましたか?また自然とナナメ読みしました?

個人的には座木が何故あそこまでの信を秋に置くのか?を解決して欲しいので、この程度の遡りでは不十分なのですが…それでも座木好きな私。嬉しい1冊でございました。

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2008/11/12

『本当は知らない』 高里椎奈

本当は知らない<薬屋探偵妖綺談> (講談社文庫) Book 本当は知らない<薬屋探偵妖綺談> (講談社文庫)

著者:高里 椎奈
販売元:講談社
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ネットから消えた人々を追うシャドウ

病院から消えた人々を追う座木&リベザル

ふたつの道が交わったとき…その先に居るのは秋

薬屋シリーズ、タイトルに色の付いていない作品は異色作。「どうして本作が異色作なんだ?」と思考して…そうかこれはミステリじゃないんだ。そう思ったら「本当は知らない」と言った秋の裏が読めたような気がした。

あくまでそんな気がしただけだけれど

シャドウの追う道、座木&リベザルの進む道。ふたつの道が交わる過程はミステリらしい美しさ。シャドウと座木の会話が噛み合わないところなんて笑みが。

本作は薬屋シリーズ主要キャラ全員集合で、総和なんて無理矢理登場させた感満載。それでも直也の再登場と、秋&ゼロイチ&剴&斯波の妖怪(悪魔)仲良しっぷりは嬉しかった。

そんでもって秋の「本当は知らない」発言。そうするに人間が妖怪を利用したのか、妖怪が人間を利用したのかってことなのだけれど。本作は色の付かない異色作。一応私は薬屋シリーズにミステリを求めているのであって、これまでの色の付いた薬屋シリーズでは人間の犯す罪(殺人)を援護する形で妖怪が登場…あくまで妖怪は人間との共存を目指しているんですよ汚いのは汚れているのは人間なんですよというスタンスで作品が書かれていると思っていたので…本作はいつもの逆、妖怪が人間を利用したってことなのではないかと思ったり。だからこその異色作ってことで、どうでしょう?

そういえばなぜだか急に、警察を辞めた葉山のその後を思い出しました。この後の作品も読了した過去がある模様。本作、あまりに始めましての展開だったので、ちょっと心配になったんです。

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2008/10/30

『白兎が歌った蜃気楼』 高里椎奈

白兎が歌った蜃気楼(薬屋探偵妖綺談) (講談社文庫 た 95-6) Book 白兎が歌った蜃気楼(薬屋探偵妖綺談) (講談社文庫 た 95-6)

著者:高里 椎奈
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少女の焼死体が口火となり

積み重ねられる死体死体死体

一家が潰えたとき、秋が解き明かす真相とは?

うーん、死にすぎ?

あまりに事件(死体)が増えるとドン引きする罠。前半なかなか面白いと思ったのですが、事件(死体)の数のわりにまったく進まない推理に飽き飽き。

サブ(?)ストーリーとして三次&つるちゃんが出てきたときにはどうしようかと思いました。メインストーリー全然解決してないのに、サブでさらにお茶を濁すつもりかっ!?と。それでもまぁ、サブの解決がメインの解決に若干貢献しますが…若干ですよね。別の方法でサブネタ絡めて欲しかった。

なによりもラストに蛇足感が。○○がなかなか良いキャラクタだったのに、とかそういう次元じゃなく。たしかに○○がそんなにいい加減な人間には思えなかったけれども…そんな伏線なかったじゃない!?

そもそも○○が本当は○○じゃないってのに閉口。んじゃ、こんな事件起こらなかったのでは?○○が○○ならすべてを計画して契機なる事件を起こした…という説に頷くこともできようが。偶然とか曖昧なものに頼りすぎ、奇跡的な確率で成立した綱渡り、そんな印象しか持てなかった本作の事件。

収穫といえば、総和と「はじめまして」リベザル、秋の過去(=水夏)くらいでしょうか?あとは座木のバレンタインね。

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2008/10/23

『緑陰の雨 灼けた月』 高里椎奈

緑陰の雨 灼けた月<薬屋探偵妖綺談> (講談社文庫) Book 緑陰の雨 灼けた月<薬屋探偵妖綺談> (講談社文庫)

著者:高里 椎奈
販売元:講談社
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高飛車な女子高生が持ち込んだ依頼を

解決すべく乗り込んだ高校で

秋&座木が遭遇する新たな事件とは?

薬屋シリーズの中では本作がベストかも!

間違いなく再読なのに、全く内容覚えていないので冒頭語尾は「かも!」です悪しからず。でも、本作『緑陰の雨 灼けた月』は良かった好きです。

車道の片割れ高飛車女子高生が本作の依頼人。彼女の身に突然降りかかった怪異を取り除くのが今回の仕事のはずが…怪異の原因を探りに潜入した高校でサラサラが行方不明に!?

と、なるべくネタバレにならないように書いてみました。本作の主題は“関係”だと思うんですよね。秋&座木、リベザル&柚之助、クルクル&サラサラ、そして車道。その“関係”は信頼であったり友達であったり幼なじみであったり。人間(妖怪)が2人居れば、そこにはなんらかの強弱があり、なんらかの感情が生まれる。片方が一方的に終わらせて良いものではない。そんな“関係”をいろんなエピソードを交えて饒舌に教えてくれる、そんな1冊。

それにしても、座木の秋に対する“信頼”は相当ですね。育ててもらった恩以上のものを感じます。こんな風に無条件に、いついかなるときも、絶対の“信頼”を預けることのできる相手。凄いですねちょっと考えられません。秋が座木に与える“きく薬”のエピソードは圧巻です。このエピソードだけでも本作を読んだ価値があったというもの。

ミステリとしてもなかなか。今回は「真相よく解らない状態」に追い込まれることなく読了できました。事件はふたつ起こりますが、どちらも納得の解決です。本筋(依頼人)の事件の方が簡単なのはいただけませんが(笑)「犯人、こいつしか居ないだろ」状態です…伏線が巧く張れていたが為と好意的に言い換えることと致します。

とりあえず、暫定ベストが出たことでまだまだ読み続けられる。第一部(?)完結まで頑張るぞ!

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2008/09/24

『金糸雀が啼く夜』 高里椎奈

金糸雀が啼く夜<薬屋探偵妖綺談> (講談社文庫) Book 金糸雀が啼く夜<薬屋探偵妖綺談> (講談社文庫)

著者:高里 椎奈
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自分たちが敵に回ったと知ったら

秋はどんな顔をするのでしょうね?

座木、ついに謀反!?

精力的に再読を進めております薬屋探偵妖綺談シリーズ。第4弾にしてようやく

合点のいく真相が!?

良かったもう少し読み進められる。今回は合点がいくどころか作品(ミステリ)としても結構好きです。

今回は座木が主人公。秘密の過去(なんと初恋♥)まで明かされちゃって、キャラ萌えも可能です。これまでの3作では秋への妄信っぷりが目立った座木でしたが、実は好戦的であることが判明。敵に回った秋がどんな行動に出るのか…それを楽しみで仕方無いと云えるあたり、悪です。そして、自信を感じる。

まぁ、その自信が過信でないとは言い切れないのですが。試合には勝ったけれども勝負に負けたって感じですか?もちろん試合とは殺人事件。本作の殺人事件→解決は好きですシンプルイズベスト。ほんの少しの違和感から真相に到達する系のミステリが大好きです。ついでに言うと、葉山くんのように犯人に同情しちゃうような刑事は大嫌いです。犯人は罰せられるべきだろう。

これまで読んだ4作の中で一番好きです。ミステリ部分とは関係ない人間模様(薬屋シリーズはこっちも重視しているんですよね?)もなかなか読ませる。4年間共に生活した薬屋とは秋だったのか??謎は深まるばかりもう少し読み進められる。

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2008/09/22

『悪魔と詐欺師』 高里椎奈

悪魔と詐欺師〈薬屋探偵妖綺談〉 (講談社文庫) Book 悪魔と詐欺師〈薬屋探偵妖綺談〉 (講談社文庫)

著者:高里 椎奈
販売元:講談社
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「これらの事件には、共通点がある」

解決したと思われていた6つの事件

その先に潜む秘密を掴むのは…誰?

再読フェア中の薬屋探偵妖綺談シリーズ第3弾です。えーっと、

今回も真相よくわからなかった

なんだ?私の読み方が悪いのか?確かに電気点けっぱで寝たりはしたが、決してナナメには読んでないそ?もうこれは私の脳の所為とばかりに云えないような気がする。

妄想するのは得意(趣味)ですが、想像するのは苦手なんですよ。国語のテストでも「○○について書かれた箇所を書き出しましょう」は◎でも、「○○の気持ちを考えなさい」は×。そんなもん知らねー。なので、ファジィな感じ取ってください系小説は苦手です。だからこそ理詰め理詰めなミステリを読んでいるのに。ミステリでもファジィにお見舞いされてしまうとは。

まぁ、本作『悪魔と詐欺師』は色も入っていないし、薬屋シリーズの中の異色作ですから。だから、ミステリというよりファンタジィホラーに分類したほうが正しいかと。

1幕から4幕までの短編も微妙でしたし。ミステリミステリしていたのは1幕と4幕だけ?しかも探偵役が高遠三次とリベザルという、いつもなら探偵役はれないぜコンビ。しかもちょっと弱い。彼らが探偵役を務めなくても、勤勉な警察の方々が3日くらい頭を悩ませれば解決しそうな謎レベルで。そうそう、コンビと云えばリベザルと御葉山(からしネクタイ)のふたりの会話は和む。このコンビは良い。

けれども、秋とゆたコンビはどうも…ここがヒントだと気張ってしまうからなのか、どうもゆっくり(のめり込んで)読むことができなかった。もしかしたら感動ストーリーなのかもしれないけれど…ミステリに感動求めてないから(どうでも)良いか。

とにかく、もう少し解説を加えてくれると嬉しい薬屋シリーズ。この調子で「真相よくわからない」を続けてしまうとあと2、3作で嫌になるな。ぎゃぼ。

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2008/09/18

『黄色い目をした猫の幸せ』 高里椎奈

黄色い目をした猫の幸せ (講談社文庫―薬屋探偵妖綺談) Book 黄色い目をした猫の幸せ (講談社文庫―薬屋探偵妖綺談)

著者:高里 椎奈
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深山木薬店に持ち込まれた新しい依頼

巧く(?)お断りをしたものの…

殺人容疑が秋に掛かって!?

あれ?ちゃんと読んだはずなのに真相がよくわからない…

このアイタタタな状況は私の脳の所為なのか、作品のクオリティの所為なのか。クオリティの所為だとすれば中盤で明かされた謎(キーワード)を解決章で繰り返してくれない(もう解ってるんだろ?と)不親切さ…って、やっぱり私の脳の所為か。

謎(ミステリ)自体は前作『銀色の檻を溶かして』より好きです。こちらの方が殺人殺人してるし、薬屋三人衆が介入する動機が自然。なんてたって、秋に殺人容疑ですからね!しかし、秋みたいな正々堂々怪しい人が警察のお世話になって大丈夫なんでしょうか?身辺調査されても埃ひとつ立ちませんでしたけれども…どんなコネクションを使ったんだ。

しかし、ザキは本当に女ったらしですね!(褒めてますこれでも精一杯褒めてます)どう考えても妖怪だということを差し引いても私の好みど真ん中に位置するザキ。確かザキの本体が元々そういう性質(女ったらし)なんですよね?しかし、ザキは秋に対して妄信が過ぎると思うのですが。腐女子狂喜乱舞ですよ。秋が犯人に傷つけられたときのザキの豹変ぶりが本作の見所です。

あとはリベザル。なんて可愛い生き物なんでしょうか。ところで、リベザルがどうしてもリザベルになってしまうのは私だけでしょうか?リベザルだとどうしてもお猿さんを連想してしまう…本当は試験管たわしなのに。

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2008/09/17

『銀の檻を溶かして』 高里椎奈

銀の檻を溶かして―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫) Book 銀の檻を溶かして―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)

著者:高里 椎奈
販売元:講談社
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ひっそりとした佇まい仰々しく飾られた看板

そこは「深山木薬店」

どんな薬でも症状に合わせてお出しします

『レッドクリフ』ノベライスで久しぶりに高里椎奈氏を意識することとなったので、これもご縁と薬屋シリーズを再読することに。薬屋シリーズは『蝉の羽』で購入を止めてしまったんですよねぇ…契機がなんだったのか思い出せないんですが。薬屋シリーズは色がない作品=趣向を凝らした意欲作(成功しているかどうかは別問題)なので、その辺に理由があったんじゃないかと思っていますが。再読を続けたら思い出せるのではないかと。またもや『蝉の羽』で手が止まってしまうのだけは避けたいと思っております。カンパリマス。

それにしても、凄いペースで文庫化進んでるんですね!さっき密林で確認したら、偶然にも『蝉の羽』まで文庫になっているのを見て驚愕。『銀の檻を溶かして』の文庫化がつい最近だったでしょ…って2005年5月って書いてある!!えっ、半年くらい前に「ついに薬屋も文庫化するのかぁ、時間かかったねぇ」って思ったはずなのに。嫌だわ、歳を重ねるごとに時が進むのが早くなる現象が如実に!?

まぁ、薬屋三人衆の長寿っぷりにはどう足掻いたって叶わないんですけれども。人間と妖怪が共存(?)すべく、妖怪が介入した摩訶不思議現象の解決に乗り出す…そんな動機付けで描かれる本シリーズは三人の本体がどんな妖怪なのかにも注目。高里氏自身が「最終巻では明らかにします」と仰っていたように記憶しているのですが…第一部完結でその辺りクリアになったのでしょうか?

って、『銀の檻を溶かして』に触れないと…なんのためのレビューだ。展開が速く、探偵役の秋が多くを語らないので、「?」の積み残しばかりが増えますが、まぁ8割方はラストで回収してくれるのでご安心を。あとの2割(雪の妖精=プレゼントなのは解った。ところでどうやって造ったわけ?大きすぎない?とか)は…まぁ些事として眼を瞑ってください。基本的に腐女子な私は薬屋三人衆が妙にキザったらしいのも気にならないし。逆に男性読者はこれだけで(どんなにミステリとしての出来が良くても)読めないんじゃないかと思います。ノベルス版はともかく、文庫版は表紙があれだしね。完全に女性読者にターゲットを絞ってますよね。

とりあえず『銀の檻を溶かして』はデビュー作ということもあり、いろんな要素を詰め込んで見ました作品なので、ごちゃごちゃしちゃうのは仕方の無いことでしょう。以後の巻は比較的一本道の(ちょっと物足りないくらいの)ミステリだったと記憶しておりますので、再読楽しみです。

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