■西尾維新

2018/07/17

『掟上今日子の挑戦状』 西尾維新

忘却探偵シリーズ第3弾。今回の今日子さんの相棒は刑事さん(警察)たちですが、かなり良いように使われちゃってます。今日子さん最強。

本作には3編収録されているのですが、それぞれで今日子さんによるアリバイ講義、密室講義、暗号講義が行われておりミステリ好きに嬉しい内容となっています。本当に初期の西尾維新を読んでいるようでニヤニヤしてしまう。個人的ベストは密室講義でしょうか。講義の内容も、作中で使われたトリックも良かったです。○が入れ替わってたら別人だと思うよなあ。

本作で明かされた今日子さんの過去に繋がるヒントは、
・生年月日は覚えていない(公称は25歳)
・Wifiは知らない
・(刑事さんが考えるに)記憶が更新されていないのは数年?もしかしたら10年?15年?ということも
25歳という情報は『備忘録』でも出てきていましたが、生年月日を覚えていないというのは解せませんね。出生からある程度までの記憶は保持しているはずなので、自分の誕生日くらい認識していて当然だと思うのですが。

というか、今日子さんて自分が誰かってことも忘れてるんでしたっけ?隠しているわけじゃなくて。

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2018/06/02

『掟上今日子の推薦文』 西尾維新

忘却探偵シリーズ第2弾。今回は額縁匠の老人・和久井翁を中心とした3編を収録。

驚いたのは今日子さんのパートナーが厄介さんじゃないこと。ドラマによる叙述トリック。親切さんも厄介さんに負けず劣らず良い人ですが、ドラマから入った私はやはり厄介さん推し。

今回はタイトルの回収が秀逸ですね。もっとも信頼のおける人物からの推薦文。あれを聞かされて断れる人間はいないはず。個人的には「推定する今日子さん」で和久井翁が親切さんを警備担当に選んだ理由にもグッときましたが。

ちなみに原作とドラマでは事件の結末(犯人)が異なっていますが、私は原作の方がシンプルで好きです。ドラマは少しお涙ちょうだい風だったので。

最後に本作で明かされた今日子さんの過去に繋がるヒント。
・剥井くん(天才)が見抜いた今日子さんの正体は白い猫
猫と言えば某シリーズの某キャラクタを思い出さずにはおれませんねえ。

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2018/05/21

『掟上今日子の備忘録』 西尾維新

ドラマが大好きだった忘却探偵シリーズの第1弾。記憶が1日しかもたず、今日しかない今日子さんがキングオブ不運・隠館厄介からの依頼で事件に取り組む連作短編集です。

『備忘録』の軸は須永昼兵衛にまつわる依頼ですが、今日子さん(厄介)の登場から紺藤さんへの顔つなぎ、そして須永昼兵衛へ…という流れが実にスムースです。そして随所に描かれる今日子さんの可愛らしさ。ドラマ先行なのでどうしても脳内はガッキー&岡田くんで再生されます。美男美女。ドラマは今日子さんの記憶は毎回リセットされてしまうにも関わらず、巧妙&絶妙にふたりの関係が進展する作りになっていて本当に最高でした。連想ゲームですが「アンナチュラル」も実に楽しませていただきました。

さて、本作について書くときに触れずにおれないのが今日子さんの正体と過去。本作で登場したヒントの中で重要そうなものは
・今日子さんは記憶を失くす前に海外にいた(紺藤さんと会ったことがある)
・ただ、年齢の計算が会わないような気がする
・ちなみに今日子さんは今25歳(表紙カバーの左腕)
このくらいでしょうか。私はわりと今日子さん=某シリーズの某キャラクタ説を信じているのでその正体が明かされる日を楽しみにしております。

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2017/08/22

『十二大戦』 西尾維新

アニメ化の前に。十二支をモチーフにしたバトルロイヤルノベルです。

キャラカタログの側面が強いですが、これだけ魅力的なカタログなら十分。それぞれの能力が伏線として効いていて無駄なキャラがいないこともすごいです。逆打ちで死んでいくので誰が優勝するのか丸わかりなのが残念でしょうか。そんな彼も、皆が彼にデジャブを感じるという伏線がありましたね。

個人的には丑と寅の物語がちょう好みでした。というか、アニメ化したら丑×寅絶対追いかけるわ(キリッ

中村光のキャラデザも良いですね。兎とか兎とか兎とか。cvは岡本信彦か…合いますね!午が緑川光とかちょっともったいないすぐ死ぬし。個人的に戌は安元さんで再生されてたんですが主催者老人役。チョーさん出演嬉しい。とにかくアニメが楽しみです。とってもアニメ映えすると思います。

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2013/10/25

『偽物語(下)』 西尾維新


ぱないの!な一冊。

上巻よりは怪異怪異してるかしら。そして、『偽物語』のタイトルにも相応しい気がする。まあ、「つきひフェニックス」と銘打っておきながら火憐ちゃんとのやりとりが長すぎるような気がしないでもないけれど、火憐ちゃんは馬鹿正直かわいいので良しとする。

そして、可愛いといえば忍がぱない可愛いのだがどうしたら良いだろう。とりあえずミスドが食べたくなること必至。

尚、下巻の最大の楽しみどころは忍野と貝木と影縫さん、オーソリティ3人の関係やら立ち位置やら比較やらであると断言しても過言ではないはず。本物と偽物、ダイヤのくだりでそれぞれが話した言葉はまさに「なるほど」。

そうそう、余接ちゃんのキャラデザがどうしてああなってしまったのか…解せぬ。

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2013/10/23

『偽物語(上)』 西尾維新

アニメ視聴済のためストーリーは把握。っていうか、アニメが原作そのものだよ、お兄ちゃん。

とりあえず、キャラ萌えなくして読めない作品かと。『化物語』の後日談と謳っているわけだから、『化物語』のキャラを出さないわけにいかないのはわかるけれども、とにかく冗長冗長。肝心のかれんビー、囲い火蜂の怪異の部分なんて2割あるかないか。しかも阿良々木くんが解決したわけじゃないし。忍野風に言うなら勝手に解決しただけだし。『化物語』はキャラ萌え部分と怪異の部分と、そのバランスが素晴らしかったのだと改めて。

とりあえず、羽川さまをもっと出しやがれ。話はそれからだ。

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2013/03/15

『少女不十分』 西尾維新


作家になって十年、「誇りを持って変人であってきた」僕が小説を書き続けていられるのはある事件があったから。トラウマとも呼べるその事件、大学生の男が小学生の少女に誘拐・監禁されるというその事件を描いた西尾維新の私小説的(?)物語。

なわけですが、いやあ冗長だった。不十分な少女がなぜ不十分なのか、彼女を彼女たらしめているのは何なのか、それがわかる…つまりは終盤はかなり楽しめるのだけれど。それまでがとにかく冗長だった。きっと三分の一…いや、五分の一くらいの長さに出来ると思うのよね。まあ、その「くどさ」が西尾「らしさ」なのかもしれないけれど、こんなだったっけ?というのが率直な感想。

もう少し巧かったような気がするのだけれど。変わったのは発信する側か受信する側か。不自由帳の件がとても納得できておもしろい…と言ってしまうのは乱暴だけれど、それだけに、そこに到達するまでの詰まらなさが残念でたまらない一冊でした。

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2013/02/17

『傷物語』 西尾維新


西尾維新が贈る青春怪奇小説…とテレビCMの台詞から始めてみましたが、「傷物語」は一体いつ公開されるのでしょうか?

「化物語」「偽物語」のアニメは視聴済、そこでちらちらパンチラさせられていた阿良々木くんと忍の春休みの物語…ですが、この作品のヒロインは委員長ちゃんだろうと言いたい。

羽川かわええマジかわええ

「猫物語(黒)」も年末に楽しませていただきましたので、羽川が一筋縄も二筋縄もいかない少女であることは存じておりますが…これは阿良々木くんじゃなくても惚れる。「阿良々木暦は羽川翼に恩がある」って台詞はアニメの中でも何度も繰り返されたものですが、これは大恩だわ。

とりあえず、阿良々木くんはあのとき揉んでおくべきだったと思うよ。

そして、阿良々木くんと忍の関係も理解。これを理解した上で「つばさキャット」を読む(観る)とさらに楽しめそうですね。阿良々木くんと忍の和解の物語…さてDVDでもセットするか。

でもやっぱり「傷物語」を観たいので、シャフトは頑張ってください。

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2012/02/19

『零崎人識の人間関係』 西尾維新

 

出夢→伊織→双識→戯言の順で読みました。そして、読んだ順でおもしろかった。「戯言遣いとの関係」なんていーちゃん出て来てないじゃん!玖渚が可愛かったから許すけど、人識の存命が確認できたから許すけど、タイトル詐欺な気がするよ。

出夢と人識がいちゃいちゃしているのが好きなので、ふたりがああいう決別を選んでしまったのは哀しいものです。「双識との関係」で出夢のことを語るシーンがあって、そこが凄く好き。あと「伊織との関係」で零崎一族について語るシーンがあって、それが凄く好き。人識には家族もいたし、恋人もいたし、友だちも(たぶん)いたし…殺人鬼ではない殺人鬼としての生は苦しかっただろうけれど、愉しかったんだろうな、が勝つような気がします。

戯言だけどね!

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2012/02/05

『難民探偵』 西尾維新

講談社創業100周年記念「書き下ろし100冊」として出版された本書。西尾維新がラノベから脱却…しようとしたのかどうかは判り兼ねますが、些か物足りなさを感じてしまう1冊でありました。

先ず、変人として描かれている叔父にして作家・窓居京樹が至って普通の人ですよね。語り口も普通、思考も嗜好も普通、寄付マニアを変人の証とするのは弱過ぎるかと。私はいつ叔父様が変人にジョブチェンジするのか楽しみにしておりましたが…最後まで裏切られた形となりました。

そう、最後まで。

私は叔父様が犯人だったら良いな、おもしろいなと思っておったのです。その根拠は証子が防犯カメラの映像に覚えた違和感の件。その前に、叔父様の赤い靴下が「こだわり」であるという記述がありましたからね。ああ、きっとこの事件は叔父様が犯人で…証子が再び職場(?)を失う物語なのだと思ったんですよね。それだと初志貫徹、物語に一本の筋が通るなと思ったのです。違ったけど。

「名探偵、皆を集めて『さて』と云い」のシーンも物足りないですよね。それがミステリに於いて一番重要なシーンなのに。物語の三分の一くらいそのシーンでも良いくらいです。それがあっさり後日談的なまとめられ方しちゃって…ミステリスキーとして肩すかしをくらった気分。とても物足りないです。

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