『ガーディアン』 石持浅海
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ガーディアン (カッパ・ノベルス) 著者:石持浅海 |
私にはガーディアン=守護者が居る
私に危害を加えるものには制裁を
私に殺意を覚えるものは…死を?
『耳をふさいで夜を走る』に続く石持浅海アナザーワールド。今回はガーディアンという特殊な存在を主題に据えて、母と子2つの物語を。
設定自体に違和感を感じることはなかったのですが…一段組に違和感。もうニ段組ノベルスは流行らないのでしょうか?同じ厚さでも圧倒的に少ない内容量、でも値段はいっしょなんだから騙された気分です。薄くて安くて良いじゃない。ハードカバ的扱いにしたいならハードカバで出してくれ頼む。
まぁ、本作がハードカバ向きの作品かっていうと微妙なんですが。前半の「勅使河原冴の章」は(きっと)ミステリです。メインの謎は2つ。何故彼は死んだのか?彼女を狙ったのは誰なのか?何故彼は死んだのか?については動機(?)当てになるのではっきり言ってどうでも良いのですが(しかも真相がわかることは一生ない)、もう一方についてもとても丁寧に描かれているので推理する暇もないですわからないでか。
そして後半「栗原円の章」…これはミステリじゃないよね?そして、ガーディアンと私のハートフルな物語でもない。なんだろう、いくらガーディアン=守護者とはいえこんな存在が自分の傍にあったら怖いと思うのですが。「おじいちゃんに護られて恥ずかしくないような人間になる」って確かにそうですが、いくら慈悲の心を持っていたって、恐怖という感情を知らない人が立派な人間になれるものでしょうか?
というわけで、「勅使河原冴の章」は愉しんで読みました。「栗原円の章」は頭を捻りながら読みました。石持作品=ミステリだと思って読まないことをそろそろ覚えなくてはならないのでしょうか?寂しいですね。
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