2008年1月29日 (火)

『クリスマス緊急指令』 高田崇史

クリスマス緊急指令~きよしこの夜、事件は起こる!~ (講談社ノベルス (タS-21)) Book クリスマス緊急指令~きよしこの夜、事件は起こる!~ (講談社ノベルス (タS-21))

著者:高田 崇史
販売元:講談社
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クリスマスには不思議なことが起こるもの

高田崇史が贈る、ノン・シリーズ短編集

本棚を漁っていた私の頭に、見事クリティカルヒットを喰らわしたのが本書『クリスマス緊急指令』。発売されたばかり本(去年の10月…だったかな?)なのですが「読んだ記憶が全く無い→ちょっと読んでみよう」と思ってしまったのが運の尽き。

あまりのつまらなさに記憶から抹消した本でした

あぁ、二度も時間の無駄遣いをする羽目になろうとは…“読む価値なし本棚”に入れておくのをすっかり忘れてしまった私が悪いんだけれども。

初出を見るに「メフィスト」誌上に掲載された作品の詰め合わせのようですが、「メフィスト」で小出し小出しに冗談のように読まされるならまだしも、こう大挙してやってこられると…惨敗です。

趣向として悪くない作品もあるやもしれませんが、それを遙かに上回る駄目作品たち。特に「迷人対怪探偵」なんて酷い。高田氏のやりたかったことはわかるのですが、それが空回りしているというか。同じ趣向の作品として東野圭吾氏の『名探偵の掟』を挙げることができると思うのですが、あれには充分すぎるほどのユーモアが詰め込まれているから成立する作品であって。ユーモアの欠片もない(あったとしても低俗すぎる)「迷人対怪探偵」で読者を楽しませることはできないと思う。少なくとも、私には苦痛でしか無かった。

たとえQEDシリーズが終わっても、それでも高田氏とのお付き合いは続けたいから…ノン・シリーズとは言えど、「メフィスト」とは言えど、きちんとした作品を世に送り出していただきたいものです。

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2008年1月17日 (木)

『QED 諏訪の神霊』 高田崇史

QED 諏訪の神霊 (講談社ノベルス タS- 22) Book QED 諏訪の神霊 (講談社ノベルス タS- 22)

著者:高田 崇史
販売元:講談社
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「じゃあ、二人で行こう」

思いがけなく巡ってきた恋のチャンスを諏訪で迎えたお邪魔虫

しかも、連続殺人事件までもが寄って来て!?

諏訪大社に潜む謎へ挑むはQEDシリーズ第15弾

『密室キングダム』の後だとニ段組300頁超の本作が薄く感じるから不思議です。1月発刊が恒例となりつつあるQEDの主題は諏訪大社。最近、タタル氏に倣った神社仏閣巡りが趣味になりつつある私としては(去年は鎌倉遠征に勤しみました)見逃せない主題です。まぁ、今回も御多分に洩れず

全然、意味解んなかったんですけどね!!

QEDの読者置いてけ掘は今回に始まったことじゃないので想定の範囲内です。最近の日経平均株価の下がり具合の方が想定外だ。

さて、本作の舞台は日本最古の神社として数えられる諏訪大社(長野)。その諏訪大社では7年毎に御柱祭という実に荒々しく猛々しい御祭りが行われておりまして、祭の最中に事故に見せかけて男が殺されたことを契機に、今回の連続殺人事件は始まります…なんて書きましたが、もちろん本作はQED。歴史薀蓄7割ミステリ3割の割合で物語は進みますので、皆様ご安心を。

それでも本作はミステリの割合が多い方です。ぎりっぎりのところでタタル&奈々が事件に介入する理由付けがなされていて、これまでのように登場人物と関係ないところで事件が起こり、関係ないところで解決するといった荒行に出ていない分評価できます(そんなの当たり前だろ!?と云い切れないところがQEDの凄いところ)。まぁ、今回も動機ほったらかし&歴史的因果関係のみで推理という素晴らしい出来なんですが。

さて、作者の高田氏によるとこのQEDシリーズは「あと3作で終わり」とのことですが、それに合わせたように新しい事実が浮かび上がってきました。えー、タタル氏にとって

自分の命よりも大切だと思っていた人って誰ですかっ!?
俺自身も死にかけたことがある…って、いつ!?

とりあえず、QEDシリーズが始まってからのことじゃないでしょ?そしておそらく大学入学以降でも無く(入学後だったら熊つ崎が知っているはず。なんせ悪友)『九段坂の春』で描かれた中学生時代でも無いはず。ってことは空白の高校生時代??でも、中学生のときに既に変人奇人としての人間形成が出来上がっているから、小学生時代ってことも考えられるな。とにかく、突如として唐突に明かされた新事実に打ちのめされた本作。なんとなく女の影がチラつくので、高校生時代のお話ではないかと妄想してみる。俄然、注目度の増したQED…高田氏、やってくれるZE!

さて、それでは今回もタタ奈々ポイントをおさらいして幕を閉じようと思います。(腐女子発言が飛び交いますので、通常の感覚をお持ちの皆様はこれにて御機嫌よう)

「じゃあ、二人で行こう」「それでは、楽しみにしている」
ついにこの二人にも艶っぽい話がっ!?と期待させるだけさせといて…
・タタル、外野(お邪魔虫)からの「彼女」「結婚」発言については否定せず
スルーでなく、肯定の方向でお願いします
・タタル、奈々以外の女性に狐憑き
ガッテム!!ただ、その後の奈々ちゃんのやきもち引っ張りが可愛かったので許す
・タタル、狐憑きにかこつけて(笑)奈々に顔を急接近させる
もう、そのまま唇でもなんでも奪っちゃいなさいYO!でも、今回はそれだけでは終わらない…
・タタル、奈々に「きみがいてくれて良かった」発言
・上記発言とともに(正気の状態で)奈々の手に自分の手を重ねる

あぁ、そこで告白しないでどこで告白すんの!?ていうか、なぜ手を重ねる?そこにあるのはなんの情だ?御礼かっ!?
(追記)そういえば、奈々が乱れたタタルのシャツをいそいそと直す、なんて素敵シーンもあったな!
めちゃくちゃ萌えシーンなのに、その場の誰もツッコまないから忘れた

まぁ、こんなもんです。いつもよりは多かったやもしれんが、三十路越えの大人のやることとは思えません。でも、手を重ねたあの瞬間は良かった。二人きりの旅行だからこそ出来たタタル氏の精一杯だと思いたい。

とにかく、残り3作のQEDから目が離せませんな。

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2007年6月18日 (月)

『毒草師』 高田崇史

毒草師 Book 毒草師

著者:高田 崇史
販売元:幻冬舎
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旧家に伝わる一つ目鬼の伝承と、人間が消える離れ。

『伊勢物語』に隠された秘密が謎を解く鍵に。

その鍵を開けるのは…毒草師・御名形史紋。

高田さんとこのちょっとキテるお兄ちゃんの話です。このワード検索で(高田さんとこのちょっとキテるお兄ちゃんというワードでは無い)当ブロ愚にご来場くださる方が案外多くて申し訳ない気持ち一杯だったのですが、漸くレビューをupすることができました。お愉しみいただければ幸い。

さて『毒草師』ですが、「QEDシリーズ」初期のかほりが漂っておりました。嬉々。

テーマは『伊勢物語』。昔、男ありけりで有名な在原業平を主人公に据えた古典。在原業平という言葉を聞くと、自然と火野○平→IS○Aという連想ゲームを成立させてしまうこの脳を誰か破壊してください。というわけで、『伊勢物語』に収録されている「鬼一口」の高子を主題に物語は進みます(「ポンツーン」に連載されていた時の作品タイトルがまさに『鬼一口』でした)。

さて、一つ目鬼と云えば「QEDシリーズ」読者にはもうお馴染み、タタラです。後期QEDシリーズには、タタラ関連の話題が登場しない巻は無いと云えるほど。本作でもタタラに関する記述が続きましたが、あっさりななめ読みさせていただきました。アリガトウゴザイマス。そして、セクハラ発言もありましたねぇ。高田崇史氏の中でセクハラ発言がブームなんでしょうか?だってあの話、無くても物語は成立するじゃないですか?まぁ、それだと歴史を正しく伝えてないってことになるんですけれど。

そうそう、史紋ちゃんですが(笑)予想通りにキテました。白シャツに肩までの黒髪なびかせて、手には真っ赤なグローブ…充分に変質者です。グローブが特に。なんだ?いまから誰か殺しに行くのか?タタルか?ってな具合で。赤グローブについて説明された記述がQED本編に有ったかもしれませんが、最近のQEDは全編ながし読みなんで…。

そんな史紋ちゃんですが、タタルへの挑戦状をこんなところでも突きつけていようとは。『古今和歌集』のような歌集は句と句が繋がってゆくように作られているというお話の中で

「そんな(句を繋げてゆくというような)ことは暇を持て余している人間にやってもらえば良いことだ。」

という暴言を!!あの作業に寝食を忘れて取り組んでいた暇人・タタルの存在意義って。まぁ、あの場面で史紋ちゃんが「よ~し、いまから全部並べるぞぉ!」とか云い出したら全力で30頁くらいワープするところでしたけれども。

あら。今頃ミステリ部分について全く触れていないことに気付きました。ミステリ的にもまぁまぁおもしろかったです、本作。ラストに色仕掛けで毒殺を試みようとした件だけは蛇足感ありましたけれども(だって、彼女があの会社に入ってあの一家への復讐を果たそうとしたってところに無理を感じるんだもの。遠すぎる)史紋ちゃんが突然現れてバッサバッサと快刀乱麻に謎を解決してゆく様は快感。タタル氏よりも探偵らしいと思います。社交性もタタル氏よりあるようですし。タタル氏の社交性は奈々方面でしか発揮されないから。間違ってもオリジナル調合の漢方薬を隣人に配ったりはしないね。

とうわけで、初期QEDを彷彿とさせるストーリーに満足。シリーズ化してくれたらまた読みたいと思わせる作品でした。正倉院の消えた毒薬についても「ゾクッ」とさせてくれる素敵さ。でも、やっぱり史紋ちゃんよりはタタル氏に魅力を感じる駄目な仔なのでした。

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2007年2月11日 (日)

『QED 河童伝説』 高田崇史

QED  河童伝説 Book QED 河童伝説

著者:高田 崇史
販売元:講談社
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河童の住むと噂される川で起こる連続殺人事件。

切り落とされた手首を持ち去ったのは…やはり河童?

河童の謎に挑むはやっぱりタタル御一行様。

お待たせいたしました、漸くQED新刊『河童伝説』レビューです。繰り返しになりますが、北海道は新刊の入荷が内地よりも2~3日遅い!!私が楽しみで楽しみで卒倒しそうな有川浩氏の『図書館危機』も祝日の関係で火曜にならないと入手できそうにございません。祝日をこんなに恨んだのは、本当にひっさしぶりでございます。

さて、『図書館危機』に負けず劣らず楽しみだった『河童伝説』でございますが…最近のQEDシリーズの悪いところが顕著に現れておりますね!端的に表現すると…

殺人事件発生

事件とは全く関係無いところで、史跡巡りに出かける一行

タタル薀蓄三昧

一行とは全く関係無いところで、勝手に事件解決

殺人事件と歴史薀蓄の巧妙な融合とかもう求めませんから、探偵役(?)のタタルさんに事件くらい解かしてやってください…

遂に薀蓄マシーンに成り下がった、桑原祟!

もう、がっかりです。おさらいと称して読み返した『式の密室』知識(野見宿禰関係)が巧いこと活かされて、河童薀蓄自体はすんなりと入ってきたのですが、如何せんミステリとの融合が皆無でした。ミステリ自体の題材もなかなか魅力的だっただけに残念。タタルさんと奈々ちゃん一行が合流し、ホテルで薀蓄合戦が始まるまでは、「すわっ!QED節復活か!?」と思わせる出来だったのに。

しかも、タタ奈々コンビに進展も無しですか…。序章も序章で毒草師を登場させて、薀蓄王子VS毒草師の火花バチバチ展開を妄想させておいて…あっさり“奈々ちゃんが毒草師の携帯番号を知っている”という現実を受け入れやがって!!何度でも云おう、ぎゃふん、と。しかも、タタルさんを今日こそは問い詰める!と息巻いていた沙織ちゃんも、口ほどにもない。その代わり…

放送禁止用語を連呼するセクハラ王子!!

今回のタタ奈々ポイントって、「奈々くんは素敵だ」だけですか?そんなんじゃ、満足できないんですよ、20代後半の乙女は!

あぁ、どうしよう。そろそろQEDに対する身の構え方を考えなくちゃならない日が来てしまうのかしら。次巻こそ、次巻こそ、どうぞよろしくお願いします、高田氏。

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2007年2月 8日 (木)

『QED 龍馬暗殺』 高田崇史

QED 龍馬暗殺 Book QED 龍馬暗殺

著者:高田 崇史
販売元:講談社
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またもやまたもやモアイに厄介事を頼まれてしまった奈々。

ここぞとばかりに奈々に同行する沙織。

そして、やっぱりサボタージュを繰り返すタタル。

そんな三人が平家の落人伝説の残る村に集まって…事件が起こらないわけが無い!

おさらいにならないからという理由で『ベイカー街』をとばしたくせに、『龍馬暗殺』は読むんかい!というツッコミが聞こえてきそうな今日この頃。しかも更新が疎かになっている新撰組カテゴリまで更新したことにしちゃおう!っていうんだから、浅ましい限りです。『風光る』の新刊レビューはどうした、自分。

さて、高知までやってきても殺人事件に巻き込まれるタタル&奈々コンビ。この『龍馬暗殺』で沙織とタタルは初対面ですか…将来のお兄さん候補はどうですか?沙織ちゃん。しかし、この奈々妹・沙織ちゃんですが、未だに趣味範囲が絞りきれません。もうちょっと凝り性だったならば、女タタルになれるのではないか?ってくらい、興味の幅は広いです。若いからか?

そんな龍馬フリーク沙織と共に龍馬名所巡りと楽しむ奈々…

う、うらやましい!!

私、あんまり龍馬に興味は無いんですが(やっぱり新撰組が好きです~)歴史の証言者たち(龍馬の手紙とか屏風とか)を見るのは大好きです。歴史の浅い(敢えて使う)北海道に住んでいるため、こういう歴史的重要物を見る機会が極端に少ない私。駅から自宅までの間に城があります!みたいな方、本当に羨ましく思うもの。自分の歩くこの道の上を、数百年前に○○が歩いたんだなぁ…とか思っただけで、あっという間に妄想ワールドにジャンプできるわ。というわけで、『龍馬暗殺』の中で最も心ときめいたのは、奈々&沙織の龍馬名所巡りの箇所でございました。

肝心の龍馬暗殺の真相とミステリについては…物足りないぃ。龍馬暗殺については新事実!!的衝撃が一切無かったですからね。○○が黒幕説は私も支持するところでしたし。龍馬の傷の件が新事実!に該当する箇所なのかもしれませんが、その説も既にどこかで読んだことがあったように思う。まぁ、龍馬による手(書)を一挙に見て、リアルに感じられるように作られていたことには好印象。でもね、一番最初に書かれた手だって、現代に住む私たちには読むことができなくてよ?

そして、ミステリ部分…無駄に長い!!推理パートが一切無く、殺人の事実だけが積み重ねられて、最後にタタルさんがバサッと切る…みたいな、一番つまらない作りになってるじゃないですか!!ミステリファンは真相に至るまでの過程を楽しむんですよ…。『龍馬暗殺』はQEDシリーズ第7弾でございますが、このあたりから今のQEDの問題点が出始めましたか?うーむ。

そして、なによりなにより

新撰組についての薀蓄が殆ど無いとは!!

じゃあ、新撰組カテゴリに含めるなよ…ってお叱りを受けそうですが。時代背景上、触れなくてはならない最低限のことしか書かれておりません。発売前に『龍馬暗殺』のタイトルだけ見た時には、新撰組薀蓄なら喜んで受けよう!!と一念発起したものですが…ぎゃぼ。幕末って、いまから約150年前でしかないから、書物とか結構残ってるんですよねぇ。もちろん謎も少ないわけで。そこをなんとか新しい薀蓄を捏造して披露していただきたい!頼みます、高田氏。

そういえば、『龍馬暗殺』にはタタ奈々ポイントも殆どありませんでしたね。家族(沙織)への面通しができたくらいのもんで。狐憑き時の(公衆の面前での)キス未遂くらいのもんですか?そこでズバっと、キスしちゃえば良かったのに…。あぁ、『河童伝説』でふたりの仲がどの程度進展するのか…期待できるかしら?

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2007年2月 7日 (水)

『QED 式の密室』 高田崇史

QED 式の密室 Book QED 式の密室

著者:高田 崇史
販売元:講談社
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タタルと熊つ崎。

学部も違えばサークルも異なる、まるで共通点のふたりが縁を持つきっかけとなった事件とは?

安倍晴明が使役していた“式”の秘密とは?

ネッ逃亡復帰第一弾レビュー。『六歌仙』ラストで「『東照宮』でお逢いしましょう」とか云ってた私ですが、いざ逃亡する段になって『マレー鉄道の謎』同様、『東照宮』が見つからない!とりあえず目の前にあった『式の密室』『龍馬暗殺』『神器封殺』を鞄に詰めての逃亡生活でした。って、逃亡中に同じく鞄に詰め込まれた「逆転裁判2」をひととおりクリアしたために『神器封殺』まで読みきれなかったのですが…本当に詰めが甘いな、私。

さて、『式の密室』です。私はQEDシリーズの中でもこの『式の密室』に好印象を持っております。なぜかって…

タタルさんの薀蓄とミステリの比率が良い具合だからですよ!

現在のようにクドイまでの薀蓄野郎にタタルさんを変えたのはどいつだ?オカルト同好会という温床が悪かったのか?それとも、聞き上手すぎる奈々ちゃんの所為か?とにかく、『式の密室』くらいの薀蓄披露が私には丁度良い。

そして、ミステリとの融合も見事ですよね。この融合具合もQEDシリーズの中でベストだと勝手に思ってます。“式”の秘密を解き明かすことが直接的に事件解決に繋がっている。いつもはちょっと(無理矢理めに)捻じ曲げて、事件と関連させている印象が拭えないんですよねぇ。でも、この『式の密室』はばっちしです。これはQED初心者の方にオススメの一作。薄いし。繰り返しますが、薀蓄もクドくないし。

さてさて、肝心なのは晴明様です。って、思わず“様”付けちゃいましたが、晴明好きですねぇ。映画「陰陽師」も萌えましたし、夢枕獏氏の『陰陽師』ももちろん読んでます。タタルさんの語る晴明エピソードも、夢枕版『陰陽師』でお馴染みのものばかりで嬉しくなっちゃいました。久しぶりに読みたい…読むか。というわけで、晴明のことを熱く語る機会は夢枕版『陰陽師』を読んだ際のレビューのためにとっておきましょうかね。でも、この『式の密室』、晴明入門書としても読めるんじゃないでしょうか?でも、いらん(偏った)知識も同時に入手しちゃうのか…考えものですね。

というわけで、本編も短ければレビューも必然的に短い。過去の事件だからタタ奈々ポイントも無いですしね。でも、本当にオススメの一作。

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2007年2月 3日 (土)

『QED 六歌仙の暗号』 高田崇史

QED 六歌仙の暗号 Book QED 六歌仙の暗号

著者:高田 崇史
販売元:講談社
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またもやモアイに厄介事を頼まれてしまった奈々。

タタルといっしょの京都・七福神巡り…が順風満帆に終わるはずも無く。

母校を揺るがした七福神の呪いがふたりを襲う。

2月の『河童伝説』発売までにQEDをおさらいしておこう…という気の迷いに、早くも後悔しております。薀蓄王子・タタルさんとはやっぱりお付き合いできないと今更ながらに思う。

本作『六歌仙の暗号』を成分分析すると、ミステリ3割薀蓄7割という具合でしょうか。タイトルが「六歌仙」なのに、冒頭から提示される謎は「七福神」だっていうんだから…単純に薀蓄の量は倍です。ただ、怨霊云々の薀蓄は、以降の巻でもかなり重要な位置を占めるだけに流し読みは禁物。それが、『百人一首の呪』から3日もかかっての読了という無残な結果に繋がったわけで…。

まずは3割のミステリについてレビューしましょうか。私はこの『六歌仙の暗号』で描かれるミステリ部分は高評価を下しておりますのよ。ただ、読者をミスリードするぜ!ミスリードされてくれよ!感がぷんぷんするのだけが残念。『六歌仙の暗号』にはダイイング・メッセージがふたつ登場するのですが、それが「気のどくに…」と「七」。「気のどくに…」の方はラストで巧い具合に回収されてくるのですが(でも、それを伝えたって助からなかったんじゃ…と思う。未発表だからこそ貴方も命を狙われることになったわけで)「七」の方はミスリードされてくれって云うほうが無理です。

あれはどう読んだって「七」には見えないっすよ!

岩築警部の手腕を段々と疑いたくなってきた…。でも、なぜ犯人は人目のない窓から逃げなかったのか…という謎には充分納得の解決が用意されていたと思います。あと、最初の密室ですが、犯人が全速力駆け抜けた割には息が上がっていなかったのではないか?という疑問も有ったような無かったような。

そして、7割を占める肝心の(?)薀蓄部分です。タタル(高田氏)が解き明かした例の説がどのくらい真実味のあるものなのか、敢えて調べてないのですが、犯人にとってはそれが真理であり摂理であったのなら良いかなぁと思います。七福神と云えば、テレビCMでお馴染みのN○VA(あぁ、伏せ字にならないジレンマ)を条件反射的に思い出してしまう私。ごめんなさい、もう歴史が好きだとか云いません。六歌仙に於いては、小町と業平しかわかりませんでした。もちろん、彼らの詠んだ歌なんて、ひとっつも諳んじることはできなくてよ!(もう開き直り)でも、QEDシリーズを読むことは(きっと)可能ですので、未読の方も安心して手に取ってくださいまし。

でも、歴史の教科書(高校)で学んだ「薬子の変」とか藤原四家とか、私にとってテストに出るぞ!ポイントとして字ずらのみ記憶されていた事柄を、薀蓄王子が懇切丁寧に教えてくれたのには嬉しくなりました。日本史の先生がタタルさんのように…なってしまうと、絶対にセンター試験までに一冊終わらない…ので、タタルさんの一欠でも歴史の横道を案内してくれたら、もっと勉強が楽しくなるのにな、と思います。

そうそう、『六歌仙の暗号』には薀蓄王子ことセクハラ王子の出番は少ない。でも、前夜に強盗に襲われそうになった奈々ちゃんの部屋に朝っぱらから上がりこみ、奈々ちゃんが朝食を取りに行っている間は自分は部屋にステイって…

新手のセクハラですか!?

奈々ちゃんの荷物を漁って、タタルさんがにっこりしている様を妄想してみる…やめよう、リアル過ぎる。

次回は『ベイカー街』をすっとばして、『東照宮』でお逢いしましょう。『ベイカー街』も大好きなんですが、復習にはならなさそうなので。

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2007年1月31日 (水)

『QED 百人一首の呪』 高田崇史

QED―百人一首の呪 Book QED―百人一首の呪

著者:高田 崇史
販売元:講談社
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百人一首コレクターが殺害された-一枚の札を握りしめた状態で。

解き明かすは奇人変人・桑原タタル。

百人一首に隠された壮大な謎が、殺人事件をも解き明かす!

2月の河童伝説発売を前にして、そろそろQEDのおさらいをしておかないと…と手に取りました、QEDシリーズ第一弾『QED 百人一首の呪』でございます。今日から数日、当ブロ愚ではQED祭を開催。私がこっそり拝見しておりますQED(タタ奈々)サイト様では、河童伝説発売に向けて不穏な動きもあるようですが…同意せざるを得ない動きです。

さて、QEDシリーズの最大の特徴と云えば“歴史薀蓄とミステリの融合”でございます。最近のQEDシリーズは融合どころかまるまる薀蓄本と化しておりますが…頼むよ、河童伝説!それはさておき、ミステリとして本シリーズをお手に取った(メフィスト賞受賞作という事前知識しかお持ちで無かった)方は、約半分を占めるある意味どうでも良い歴史薀蓄に閉口されたのではないでしょうか?

歴史大好き!を自認する私(大学も歴史専攻でした)ですが、QEDの薀蓄世界にはついてゆけません。百人一首?そんなもの、ひとっつも諳んじることはできません。そんな似非歴史好きでも、充分について行けるように(嘘つき!タタルさんと奈々ちゃんが百人一首並べに奔走するシーンなんて、殆どスルーだったくせに!)本作は親切設計されております。でも、本当に最近のQEDシリーズに比べれば、本作『百人一首の呪』は懇切丁寧に指導してくださってるのよ、タタルさん。奈々ちゃんが可愛く小首を傾げれば、タタルさんはその偏った薀蓄を惜しげもなく披露してくれます。奈々ちゃんは読者のバロメータですので(最近は奈々ちゃんすらも読者を置いてけ掘ですが…)奈々ちゃんと一緒に学習する気分で本作に取り組んでいただけたら。

というわけで、百人一首に藤原定家が秘めた壮大な謎。率直な感想を申しますと…

よくやるよ!!

定家もタタル&奈々コンビもです。ただ、平安という時代が私たちが想像するような華やかで優雅な時代ではなかったという事実からは目を逸らせません。この前提の下、定家の仕事を眺めれば…それは職人の仕事。歌を生涯の生業とし、歌を以ってして生きた・生きてゆくしか無かった定家を思えば、このくらいの情熱ものともせず、と云ったところでしょうか。このQEDで提示される解答は、あくまでも高田崇史氏オリジナルのものですので、これが正解というわけではない。もしかすると、タタルさんでも気付くことのできなかったさらに深い解釈ができるかもしれない。定家、深い。

さて、ミステリ部分。本作の中でミステリが占める割合は役3割といったところ(これでも多い!)なのですが、よくできてると思います。登場人物の中で、ちょっとした思い違いをしている人間がいるのですが、そのボタンの掛け違いをタタルさんが直してあげるだけで、巧い具合に謎は解けます。ただね、そのくらい岩築さん警視庁一同は10ヶ月もかけずに裏とってくれよ…とは思う。

それでは最後に狐憑きとなったタタルさんが、奈々ちゃんにはたらいたセクハラを訴えて終了と致しましょうか。

手を握る
そして、並んでベッドに腰かける

一行目と二行目には時間的隔たりがあるのですが、こう並んで書き出すとセクハラ風味倍増ですね。このセクハラがシリーズが進むにあたってどう進化してゆくのか…それも見物です。しかし、このふたりはこの程度の進捗しかしていかないっていうんだからもどかしい。

そうそう、「3年ぶりですね」と声をかけた奈々ちゃんに対し、「2年6ヶ月ぶりだ」と訂正したタタルさんですが、貴方は西之園萌絵かなんかですか?って、それだけ奈々ちゃんに逢うのを待ち望んでいたのだと好意的に解釈させていただきますね。

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2006年10月11日 (水)

『QED~ventus~御霊将門』

QED ventus 御霊将門 Book QED ventus 御霊将門

著者:高田 崇史
販売元:講談社
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いっしょにお花見に…と出掛けた棚旗姉妹と桑原崇。

このメンバが揃って、おとなしくお花見なんかに終始するわけない!

もちろんお花見は平将門仏閣巡りへとコース変更となり?

ようやく入手致しました、『QED』新刊。歴史の闇を紐解く『QED』の中でも、旅番組(?)としての役割を果たすventusには、ミステリは存在しません。鎌倉のときもそうでしたが、次のシリーズ作品への布石作品ですよね。今回も、禮子ちゃんがピンチ!というところで終わってるしね…。

さて、今回のventusテーマは平将門でございます。平将門といえば、菅原道真と並ぶ大怨霊。将門公の墓を暴けば、ファラオの呪いの如く死が訪れる…と噂の御仁です。私、日本史が大好きで、地味に大学でも歴史学を専攻していたのですが、最近は『QED』を読んでも

全く理解できません!

あぁ、カミングアウト。『QED』は3回は読まないと。1回目はながし読みでストーリーのみを追い、2回目はタタルさんの薀蓄にも耳を傾け、3回目は他シリーズ作品を傍らに置いて知識を補足しながら読みます。『QED』も当初はそこまで難しくなかったのですが、八百万の神々だの神社仏閣だのが横行し、ルビふってくれなきゃ漢字も読めません状態になってからはお手上げです。タタルさんも「それは前巻で説明した」とばかりに端折る端折る。

というわけで、今回の『QED~ventus~御霊将門』については、内容を全く理解しておりませんのでレビューもし難い(貴女、なにをそんなに偉そうに…タタルさんに祟られるYO!)ただ、『QED』を読んでいるといつもその場に行きたくなりますよね。今回帯に「高田崇史氏と巡る、将門ツアーin東京」の応募券が付いておりましたね。行きたい…けど東京ですか…行けない。「ツアーのしおり」が欲しいのですが、しおりのみ目的で応募することは可能なのでしょうか?(ただいま確認中)あっ、可能みたいですね!さっそく応募応募。リアルタタルさん・高田崇史氏にお逢いしてみたかったです。高田氏、今度はアイヌもので一作お願いいたします☆

というわけで、まったく将門について語っておりませんね。本当に祟られるよ、貴女(←このコメント自体が本作の趣旨をまったく無視しているというジレンマ)とにかく、将門公は世間一般に思われているような怨霊ではないよ、というお話。勝てば官軍、歴史というのは勝者が作る。教科書に書かれている歴史がすべてではなく、そこには必ず書かれなかった歴史がある。それを知った上で歴史に触れること、認識することが必要だと、『QED』を読む度に自分に云い聞かせるようにしております。

それでは最後にオタク女子の時間です。ここからは謎の中国人・妄想癖がお送り致します。今回の超重要試験に出るよポイントは159ページ。

どさくさに紛れるならまだしも、まったく必要の無いところで奈々の手を強く握るタタル。

セクシャルハラスメント・タタル。

絶対にただただ手を握りたかっただけだ。いいじゃないか、こめかみに手をやる奈々も可愛いじゃないか。なぜ手を握る。なぜ強く手を握る。もう、タタルさんったら、そんなに沙織(棚旗妹)が邪魔でしたか?なぜ一人で俺の元に来ない?とお怒りですか?将門公より怖い御仁ですね。

というわけで、今回もちっとも進展しなかった二人。まぁ、周り(ホワイト薬局)が囃し立てれば、あれよあれよと噂だけが一人歩きして、気がついたら結婚式(神前)という展開もありかと思いますので、外島&美緒には頑張ってもらいたいものです。

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2006年4月13日 (木)

『麿の酩酊事件簿 月に酔』 高田崇史

麿の酩酊事件簿―月に酔 Book 麿の酩酊事件簿―月に酔

著者:高田 崇史
販売元:講談社
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二日後の世界へとあっという間にタイムスリップできる薬を知っていますか?

今日も文麿はこの薬を常飲し、時間も女性も失ってしまうのです。

そんな悲しい男とお酒と殺人事件のお話。

引き続き『麿の酩酊事件簿』です。本当の内容紹介は『麿の酩酊事件簿 花に舞』をどうぞ。

今回は前作よりミステリチックでございますね。何故って、殺人事件ですもの。前作でも殺人事件を扱ってはいましたが、すべてリアルタイムで起こった事件ではなかったため印象が薄い。もちろん、テイストは今回も同一ですのでご安心を。

『月に酔』の最後に漫画版原作の広告(?)が載っていましたが、全二巻で完結なのですね。読んだことは無いので想像ですが、ノベライズにあたって高田氏が大幅に加筆されているようなので、執事・大原の存在すらもオリジナルかもしれませんね。

ここはやはり高田氏に早急にシリーズ新作を書いてもらうしかないじゃないですか!

このブロ愚をご覧になった講談社の方、いますぐ高田氏に執筆を依頼してください(無理無理。見ない見ない)

はやくまつゑさんが「よよよよよ…」と泣き崩れ、大原が「昨日は時の流れるままに終了致しました」と優秀な執事ぶりを発揮する場面が見たいのです。私の二大好きなシーン。

切望!

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2006年4月12日 (水)

『麿の酩酊事件簿 花に舞』 高田崇史

麿の酩酊事件簿 花に舞 Book 麿の酩酊事件簿 花に舞

著者:高田 崇史
販売元:講談社
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アセドアルデヒド分解酵素の足りない御曹司・勧修寺文麿。

文麿は勧修寺家婚姻家訓86ヶ条に見合う女性を探して今日も街に出る。

酩酊する文麿が解き明かす女性たちの秘密とは?

高田崇史氏公認ファンサイトを拝見していたら、この「麿の酩酊事件簿シリーズ」がようやく文庫化するとの情報が掲載されておりましたので、久しぶりに読んでみた次第です。

いやぁ。「QEDシリーズ」とえらい違いだ。

高田氏のシリーズには「QEDシリーズ」「千波くん(パズル)シリーズ」そしてこの「麿の酩酊事件簿シリーズ」と大きく分けて三つのシリーズがありますが、この三つを同じ作家が書いているとは思えませんね。それぞれに独自の味があって、私はどれも好きです。ここで各シリーズをカクテルに見立てて紹介できればカッコイイのでしょうが、私も文麿と同様、アセドアルデヒド分解酵素が超足りない人間ですので、断念。

さて、この「麿の酩酊事件簿シリーズ」。超お坊ちゃま勧修寺文麿が結婚相手を見つけるべく奮闘してゆく様が描かれているのですが、私が登場人物なら即結婚でございます。

何故って?それは文麿が超超超超名家のお坊ちゃまだからです。しかもイケメン。しかも酔えば博識。たまらねぇ…。

別にお坊ちゃま=お金じゃないんですよ。その伝統に萌え。関ヶ原の戦い以前からしぶとく鎌倉に住む名家なんて、想像しただけでよだれが。

しっかし、このシリーズ『花に舞』『月に酔』の続きがさっぱりでませんね…。高田先生?私としては麿に早くしあわせな結婚をしてもらいたいわけです。漫画のノベライズだから、原作の方が完結しなくてはこちらのシリーズも完結できない仕組みなのでしょうか?原作の漫画の方はどうなっているのだろう?うむむ。

文庫になるのを記念して、バシッとシリーズ最新刊を出しちゃってくださいませ。

「QED」のようなどっしりとした気分じゃないなぁ。でも、高田氏の作品が読みたいなぁ。でもパズルはめんどくさいなぁ。という方は是非、このシリーズをお読みください。結構オススメです。

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2006年2月23日 (木)

衝撃

のあまりついつい記事にしてしまいます。

いま、高田崇史公認ファンサイトを拝見していたところ、どでかい雷に撃たれました。

高田氏が幻冬舎で4月から始める連載は『伊勢物語』をテーマにしたものになるようですが、主人公が「御名形史紋」くん…

御名形史紋!!!!!!!!!!

嗚呼びっくりした。読まなきゃ…。

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2006年1月28日 (土)

『QED 竹取伝説』 高田崇史

QED 竹取伝説 Book QED 竹取伝説

著者:高田 崇史
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

歴史の謎をミステリと絡めて(本当に絡まっているのか?とは質してはいけない謎)描くQEDシリーズの第6弾。

今回のテーマは『竹取物語』。

最近、タタ奈々にハマってまして(爆)

タタ奈々というのは、このQEDシリーズに出てくるちっとも進展しない一組の男女のことです。

このシリーズで探偵役を務めるのは本名:桑原崇。崇と祟るの漢字が似ているからという理由でタタルとあだ名される、酒豪の薬剤師です。

もう、この紹介文だけで、お近づきにはなれない臭いがぷんぷんしますね。

そのタタルさんの良きパートナーに、薀蓄聞き上手の奈々くんという女性がいまして、いまこの二人の関係が気になって気になって気になって仕方が無いのです。

いい歳した大人が何たってるんじゃあ!とちゃぶ台ひっくり返したくなる関係。

それ目的に今回も『竹取物語』を再読させていただきました。

さて、感想です。(ここからはさらっと核心に触れます。ご注意ください。

たかが迷信、されど迷信。

タタルさんの言葉ではありませんが、言葉には呪があるんですよ。

ラストで犯人が「そんなものは迷信だ」という言葉に何度も何度も反論していますが、呪にかかり、呪によって人格を構成されてしまった人間にとって、その「迷信だ」という言葉はなんの効力を及ぼさないんですよね。

話は逸れますが、私は小学1年生の時の学芸会でかぐや姫の役をやりました。

見目麗しい小学生だったわけですね(自分で言うか)。

そんな私もある呪を受けて人格形成されました。

それは「小さい頃可愛かった子は、大人になるとブスになる」という呪。

私はその呪の通りに育ってしまったわけです。

これも呪。いくら迷信だと言われようが、こうなってしまってはぐぅの音も出ません。

って、これはちょっと違うか。

私は『竹取物語』のかぐや姫が出す無理難題っぷりがすごく好きなので、タタルさんによって暴かれるかぐや姫の悲しい人生を聞いて、なんとも言えない気持ちになりますが、物語の中で輝き続けるかぐや姫はしあわせなんだと思います。

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