今日も退屈な探偵事務所の一室。
絶世の美人が持ち込んだ依頼は、密室事件へと開花し。
森博嗣、新シリーズここに開幕!
5月最初の読書レビュー(えっ?)は森博嗣新シリーズ=Xシリーズ第一弾『イナイ×イナイ』でございます。
森先生、おかえりなさい!
今回の森作品はなんとミステリでした(苦笑)ようやく愚痴ではないネタバレレビューができる…というわけで、今回もネタバレ全開フルスロットルレビューと相成りますので、未読の方はご注意を。
まずは、13頁(物語開始3頁)で私が感じた感動を声を大にして伝えたい。
保呂草探偵物語、ここに開幕!!!!
前作『ηなのに夢のよう』レビューに於いて、新シリーズについてこんな風に書いた私。
願わくば四季とか萌絵とか、一切合財放り出して、本当に新しいシリーズを。
お願いですからW大へと旅立つ萌絵のためのシリーズなんてのは止めてね。
いやぁ、私が唯一許容できる保呂草ルート、保呂草フラグを立ててきましたか。やるな、森博嗣(って、貴女の為に執筆しているわけではないから)。結局、保呂草さんが殆ど登場しなくたって私はこれだけで、もう満足。新シリーズ期待できる。
オチをここで明かしてしまうなら、萌絵もおまけ的に登場します。W大の講師(助教授?助手?)として保呂草さんとニアミス。それまで椙田=保呂草に気付いていなくても(保呂草さんに特に興味の無い人は気が付かないかもしれないなぁ。Gシリーズは最早どうでも良いし)ここで気付ける寸法になっている…はず!
とにかく保呂草さんラヴな私の為に始まったのではないかと錯覚する新シリーズ。もしかしたら四季との絡みも出てくるかもしれませんが(小川嬢の前職場とか?)保呂草ルートからの絡みは全然オッケーですので。
さて、肝心のミステリ部分。今回はちゃんと新キャラが探偵役を務めます。不憫だ、C大三人衆。今回の探偵役=眞鍋瞬市くんはとにかく喋る。読者の代弁者的役割?お喋りな眞鍋くんについて保呂草さん(椙田さん)が次のように述べたのが印象的でした。
「理屈っぽいところは、たしかにある。しかし、そうやって言葉で話しながら考えをまとめるタイプなんじゃないか。ようするに頭のバッファが足りない証拠だ。まぁ、簡単にいえば、頭が悪いんじゃないのかな」
うわぁ、私なんて頭悪い筆頭じゃないですか!?このブロ愚も思いつくまま書いては消し、書いては消しを繰り返す私。バッファ、確実に足りない。というわけで、寡黙(あるいは性格悪)な探偵役が多かった森作品に新しい方向性。
喋りすぎて読者を煙に巻く作戦か?と途中で思ってしまうほどでした。まぁ、森作品によくある“謎は極々シンプルなのに、キャラクタが勝手にややこしくしている”手法のひとつかと。
今回のメイントリックは性別誤認トリック。まだ確認していないのですが、きっと地の文では“美人”という表記はあっても、“美女”という表記はないのだろうなぁ。森先生のことですから、信頼して良いかと。読書中に『月は幽咽のデバイス』と『黒猫の三角』を連想した私もまだまだ捨てたもんじゃないな。なんとなくこの2作に雰囲気が近いと思いませんか?
というわけで、Gシリーズよりは素敵な作品に出来上がっていると評価しました、新シリーズ。次回配本(9月)『キラレ×キラレ』もXシリーズ。次回作はマイラヴァ・保呂草さんがもうちょっと活躍してくれると嬉しい。
そうそう、装丁も好きです。
最近のコメント