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2017/09/07

『長い長い殺人』 宮部みゆき

登場人物の財布を語り部に保険金殺人事件を追う異色のミステリ。

語り部が財布であるがゆえに視ることができないもどかしさだったり、財布に小物や大切なものを入れる人が多いことを活かした描写があったりと物語の肝以外の部分も楽しめた。財布は購入者(選んでくれた人)を大切にする傾向があるようです(笑)

最終的にどんな物証で彼らの罪が暴かれるのかと期待して読んだが(ここからネタバレします)結局は罠に嵌った共犯者の供述からとは。犯罪に関わる人数は少なければ少ない方が良い派なので、殺人を専門に請け負う(立場の違う)共犯者がいたのは少し残念。でも、叔母さんを嘘で呼び出した人物がいることを考えると共犯者の存在は中盤から明らかだったんですよね。

皆がつらい作品だが、叔母を亡くした少年がやはり一番気にかかった。大人が信じられなくなりそうで。エピローグが彼をケアするために書かれていてとても良かった。

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