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2017/07/18

『白い家の殺人』 歌野晶午

信濃譲二シリーズ第2弾。先日読んだばかりの霧舎巧『新本格もどき』でもどかれていたので再読してみました。

雪の山荘、シャンデリアから逆さ吊りされた死体、不可能な毒殺と新本格ミステリらしいガジェットてんこもりです。初出は1989年講談社ノベルス。これだけでどんな作品かわかっていただけると思いますが(ここからネタバレします)事件を難解にしている要素すべてが偶然に起因するので個人的には萎えます。

犯罪にアクシデントは付きものです。入念に準備、計画された犯行がたったひとつのアクシデントから狂いだし、最後には解決への糸口に繋がるのはミステリのセオリーですが、ここまで連続する偶然は作者の意図が丸見えかと。ただ、密室講義でよくある「偶然(アクシデントで)密室になってしまったもの」の代表的な形が読みたければこの作品を推すのがよいかと思います。

あとは前妻の関与を否定するのが彼女たちの申告のみというのも探偵としてぬるいように感じました。

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