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2017/06/27

『ある閉ざされた雪の山荘で』 東野圭吾

再読…のはず。ノベルス版あらすじで「一度限りの大技」と豪語するほど大胆なトリックものなのにまったく覚えていなかった。残念というかお得な頭というか。

大好き雪の山荘ものですがその設定の作り方が実に特殊です。なぜなら実際には雪なんて降ってない!あくまでも雪の山荘に閉じ込められたという体の芝居(の練習)である、外部と連絡を取った者はオーディションの合格を取り消すという心理的なクローズドサークルですね。

犯人の目星は探偵役と同じくらいに付きましたが、そのあとのどんでん返しまでは想像していませんでした。ラスト後、この芝居を描ききった能力を活かして演劇のシナリオを書いたら良いと思う。ちなみに冒頭からネタバレ全開のサービス精神が個人的に大好きです。

90年代前半、新本格ブーム真っ最中の講談社ノベルスらしい1冊。現在の東野圭吾にこれを書いてくれと頼んでも書けないのではないかと思う。とても好き。

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