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2016/08/08

『火の粉』 雫井脩介

ドラマは観ていませんが、そのあらすじを読んでおもしろそうだと思い手に取ってみた本作。どうやらドラマと原作では結末が異なる模様。個人的には断然原作です。

退官した元裁判官の隣家に越してきた男はかつて、一家惨殺事件の犯人として裁判にかけられ無罪(冤罪)を言い渡した男だった。あまりに親切すぎる男の行動、少しずつおかしくなっていく家族。果たして本当に男は無罪だったのか?というお話。

善人か悪人か、どちらにも思え揺れる描写の中に流れ込むうすら寒さ。とてもおもしろく不気味でした。池本夫妻が乗り込んでくるも返り討ちにされ、一気に善人ムードに傾いてからの展開は実にスピーディでしたね。一気読み。

自分に火の粉が降りかかるまでは我関せずの勲、口だけおぼっちゃまの敏郎のふたりにイライラされられました。このふたりが事態を重くしたと言っても過言ではない。結果的にこのふたりが報いを受けることになるわけですが。まさに因果応報。

ドラマでは武内をユースケ・サンタマリアが演じたようですが、無機質で不気味な笑いとか上手そうですよね。写真だけ見てぞっとしました。ドラマは観てないですけどハマリ役な気がします。正反対らしいラスト、機会があったら観てみたいです。

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