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2016/06/01

『密室ロジック』 氷川透

ブログ開設前に読了した作品を鋭意再読中。氷川透シリーズ第4弾です。

タイトル通り密室ものです。氷川透は「論理がつくり出す密室」と表現していましたが、簡単に言えば3つの脱出経路のすべてに常に誰かがいたという状況です。その3つの脱出経路(A、B、C)がそれぞれどんな理由・状態で脱出不可能だったのかを説明してくれるのが詩緒里パート。そして、論理的かつまわりくどく、さらにはねちっこく(褒め言葉)密室を突き崩して行くのが氷川透パートになります。

とりあえずやっぱり氷川透シリーズ好きだなあと思ったわけであります。正直、事件が起こるまでの各人パートは読みづらい。179Pという薄い本のうち、そのほとんどが誰がどこにいてなにをしていたかが書いてあるだけ。しかも動機なんて知ったことではない。むしろ実際に犯行を行ったのが氷川透が指摘したその人なのかも作中では明らかにされないのです。怒る人は怒る。壁本かもしれない。でも、私は好きなんだよなあ。

(ネタバレします)結果的に某地点の某さんがその場を離れたから脱出できたわけですが、もしその場で電話をかけていたら物語はどう動いたんでしょうね。犯人の指摘には影響を与えませんが(某さんがその場を離れるはずだと思い込んでいた人物が犯人であり、それは1人だけというのが氷川透の根拠なので)そこだけが物語が都合よく動いた感があったので少し気になりました。あと冴子の不倫相手は誰なの。やっぱり気になる。

氷川透(作者)がtwitterからも姿を消して3年ですが、私はまだ『インサイド・アウト』を諦めていないのでどこかの出版社さまどうぞよろしくお願いします。

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