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2016/05/19

『最後の証人』 柚月裕子

柚月裕子は初読。表紙、タイトルからもわかるように法廷もの。私の大好きな法廷ものです。

「罪はまっとうに裁かれるべきだ」がモットーのヤメ検弁護士が主人公。はっきり言えばよくある設定ですがちょっとした叙述トリックもあり、最後の証人の登場によるどんでん返しもあり、ミステリとしてとてもおもしろかったです。

(ここからネタバレします)ちょっとした叙述トリックとはもちろ被害者と被告人の誤認のことです。高瀬光治による一人称で語られる島津への殺意と殺人計画。これを読んで被害者は島津と思うのがまあ普通ですが、ちょっと描写があからさまというか、隠そう隠そうという意識が強かったのでかなり早い段階でこのトリックは見抜けました。それでも、裁判をどうひっくり返すのか=最後の証人はわからないままでしたが。

もしかしたら佐方が検察を辞めた原因が7年前の交通事故なのかしら…なんてことも考えましたが違いましたね。冒頭で米崎に来た(検察を辞めた)のは12年ぶりって記述がありましたね。間違いなく読んだはずなんですけどね…あはは。

作中の至る所に家族の在り方とか生き方が描かれています。子どもを亡くしたら…の気持ちはわかりたくないけどわかる。でも罪はまっとうに裁かれなくてはいけないんですね。とてもよい2時間弱の読書でした。シリーズ続刊にも期待。

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