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2016/05/23

『シャーロック・ノート 学園裁判と密室の謎』 円居挽

『キングレオの冒険』と世界観を同じくする作品。サブタイに学園裁判と書かれているのでダンガンロンパ的な作品かと思い、確かに第一章の「学園裁判と名探偵」にはそういう側面もあったのですが、思ったよりも学園ものじゃないというかまさかの続くです。

個人的には第一章には大満足です。星覧仕合は始まるまでどんなものかイメージできなかったのですが、始まってしまえば双龍会です。口八丁手八丁、嘘を吐いてでもギャラリーに自分の主張を認めさせればいい。まさしく双龍会。それまでに得られた情報から得られたオチ…というか真実だったわけですが、それも良かった。円居流の舌戦、大好きです。

第二章からは学園を離れ、主人公である成のパーソナルな部分に踏み込んでいくわけですが、(ネタバレします)成が経験した家族や街の住人がごっそり入れ替わってしまうなんて出来事は実行可能なのかどうか。まず疑うのは成の記憶障害ですが…本作では結論は出ないんですよねえ。歯がゆい。第三章で記憶を操った男が出てくるのは何かのヒントなのか。気になります。

気になると言えば古野まほろでも読んだぞ探偵養成学校と、JDCに良く似た日本探偵公社ですね。九哭将(ナインテイラーズ)や十格官(デカロゴス)と言った設定は個人的に大好きです。もっと読みたいもっと知りたい。設定集が欲しいくらいです。

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