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2016/05/28

『怪しい店』 有栖川有栖

(怪しい)店を舞台にした作品をまとめた短編集。ドラマ化された「ショーウィンドウを砕く」も収録されています。ドラマはhulu配信作も含めてとても楽しく拝見しました。火村のサイコパス設定はどうかと思いましたが、斎藤工さんのバリトンが素晴らしかったので大満足です。作家アリスはドラマ化に相応しい作品がまだまだたくさんあるのでぜひ続編を。

さて、本作の収録作は5篇。ミステリの完成度では「古物の魔」がベストでしょうか。明らかに怪しい容疑者と鉄壁のアリバイ、犯行現場の違和感に監視カメラの謎。それらが見事に解き明かされていたと思います。

表題作「怪しい店」はあやしい店NO.1ですが、個人的には冒頭の<エルシー>にまつわる謎の方が好きです。最後のICレコーダーに関する推理は少し文章がまわりくどかったかも?作中アリスの気持ちになりました。

「潮騒理髪店」はシチュエーションも提示された謎も素晴らしかったですが、火村が導き出した真相が微妙。それだけ追い詰められていたのかもしれませんが。まだDNA説の方が納得できます。

改めて有栖川作品は読みやすい。作中で人畜無害を評されたアリスのやわらかく優しいところが表現されている作品が多いように感じました。火村とアリスの変わらないやりとりもいい。作家アリスもので未読なのは『鍵の掛かった男』だけなのですが、もっともっと読みたいです。

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