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2016/03/11

『私が彼を殺した』 東野圭吾


『どちらかが彼女を殺した』
に続く最後まで読んでも犯人の名前が書いてない加賀恭一郎シリーズ。

犯人候補が2人から3人に増えており、確率で言えば難易度は上がっている(かもしれない)。おもしろいのが犯人候補3人の視点入れ替わりで書かれているのに、最後まで犯人がわからないところ。

(ネタバレします)解決の鍵となるのが毒入りカプセル=ピルケースの動き。そして、そのピルケースの動きを追って行くと3人全員が(一旦は)犯行不可能な立場になってしまうところがおもしろい。実際にはふたつめのピルケースが存在しておりピルケースそのものを入れ替えることができたのは誰か、で犯人を特定できるのだけれど…身元不明(元妻)の指紋云々よりも付いているべき美和子や西田の指紋が付いていないことを鍵にした方がスマートなような気がします。

個人的には加賀の出番が少なく、加賀のなにを考えているかわからない得体の知れない感じが伝わって来なかったのが残念。

驚きの真相を謳って第4の人物・美和子が犯人なんてのも良かったと思うのはトリッキーすぎるでしょうか。

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