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2016/03/01

『神様の裏の顔』 藤崎翔

第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞したエンタテイメントミステリ。

清廉潔白、まるで神様のような人と愛され慕われた教師の通夜で暴かれていく『神様の裏の顔』。果たして神様の本当の顔は犯罪者だったのか。軽快な語り口とユーモアで読ませる1冊です。

あれよあれよと、まさにドミノのように暴かれた神様の裏の顔ですが、次の展開が読めるのが残念。(ここからがっつりネタバレしてます)「神様→実は犯罪者」の展開のあとは「やっぱり神様だった」の展開しかないので。その勘違いを訂正していく流れも思い込みや決め付けが過ぎる部分があって残念。いや、もともと思い込みと決め付けからスタートした狂騒劇なのですが。そして、火のないところに煙は立たないことを考えると、神様の身近な人間=長女が真犯人という図式まで読めちゃいます。ただ、この先に一捻り加えてあるわけですがこれがまた微妙。記述にアンフェアな部分があるかどうかは検証していませんが、個人的な好みの問題で好きではありません。

でも、この部分をうまく処理して映像化すればかなりおもしろいものになりそうな予感。ものすごく三谷幸喜っぽい(笑)

レビューも若干辛口ですが、とてもたのしく読みました。話題になるのがわかります。

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