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2016/03/23

『ストリート・クリスマス Xの悲劇’85』 古野まほろ

『命に三つの鐘が鳴る』 『パダム・パダム』に続く二条シリーズ第3弾。

テロリストに占拠された特高の中と外。見えぬテロリストの目的と不可思議な状況で起こった殺人事件。果たして犯人は銃を所持していたテロリストか、拳銃技術を持った仲間のひとりか…なんてお話ですが、

事件が起こるまでの135頁が本当に辛かった

正直、アウトライン(省庁間で陣取り合戦をやっている)さえ把握しておけば読み飛ばしていいと思います。私も途中から単語だけ拾う形にしましたが、事(黒幕が描いた青写真)の真相については理解できたので大丈夫。

そして肝心の殺人事件。犯人は誰か、そして(ネタバレですが)内通者は誰かの論理は綺麗です。ただ、中と外の両方を鮮明に把握できる読者は二条よりも推理の難易度が下がっていることが残念でしょうか。内通者及び黒幕の存在は肝ですが、その存在がすけすけなのがとても気になります。あとは殺害(?)現場がトイレじゃないことはわかりましたが、どうやって死体を運んだんでしょうねえ。

黒幕の描いた計画が結構ザルな気もするので他省庁相手取ってそこまでうまくいくとは思えないのですが、ザルになってしまったのはあくまで二条というアンタッチャブルの所為ということでよろしいでしょうか。それにしてもテロリストに動機を与えたのが外田警部ってのがまほろスキーにとってにやりポイントですね。

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