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2016/02/08

『オルゴーリェンヌ』 北山猛邦

2016年本ミス10位、このミス4位。『少年検閲官』の続編です。

最高でした

ああ、おもしろかった。作中、ミステリの存在意義を問うていたエノに、こういう素晴らしい作品があるからミステリ読みはやめられないんだと力説したい1冊。

難点は世界観が独特で馴染むのにかなりの時間を要することでしょうか。2段組み381頁の本作ですが、第三章終了(258頁)くらいまで戸惑っていた記憶があります。挫折する人も多かろう。でも、第四章から始まる怒涛の推理合戦が素晴らしいので、どうかもう少し頑張って。3つの殺人事件×3人の推理が読める後半はあっという間です。うち2人の推理はもちろん真実ではないので、かなり強引だったり、それはないわーってものもあります。でも、あくまでも前座だから!

私は最後の最後まで犯人わかりませんでした。意外な犯人なんだろうなとは思っていましたが。なにせ『犯人』のガジェット登場してますから。これで意外な人物が犯人じゃなかったら嘘です。でも、

ここまで意外な犯人だとは…!

ちょっと鳥肌立ちました。いいミステリと読んだときに得られる快感ってやつです。まさかあんなところに伏線が貼ってあったとは。世界観の理解が苦痛な前半、でもしっかり読んでおいて欲しい。まさかの展開です。とりあえず、前作『少年検閲官』から読むことを強くお薦めします。

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