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2016/01/02

『虹の歯ブラシ 上木らいち発散』 早坂吝

2016年本ミス11位。『○○○○○○○○殺人事件』で話題をさらった上木らいちシリーズ第2弾ですが、

またもやバカミスでした \(^o^)/

いいです、バカミスもまたミステリの醍醐味です。趣向としては虹色の援交ライフ、各色に仕掛けられた叙述トリック、さて貴方にとっての虹は何色?ということになるのですが、各色を構成する物語がね。「紫」「藍」までは普通の本格ミステリです。悪くないです。このレベルが7色揃ったら言うこと無しです。しかし「青」でいきなり頭を鈍器で殴られる思いをすることに。バカミス要素の半分は「青」にあると言っても過言ではない。残る「緑」「黄」は消化試合的な感じですが、「黄」は個人的に嫌いじゃない。そして意味不明な「橙」と問題の「赤」。

この「赤」で各色でばら撒いてきた伏線(ご丁寧に太字になってます)を回収しつつ、上木らいちの正体に迫るわけですが、個人的には良い意味での「お遊び」だと思ってますがどうでしょう。人によってはこの「赤」がこの作品の根幹だと思うのですが、趣向は理解しつつ私はそこまで感心できなかったのであくまでも「お遊び」として受け取りました。

途中でも書きましたが、「紫」「青」レベルのミステリを揃えてらいちの虹色生活を書いてくれた方が個人的には好みだったかな。「橙」と「赤」を書きかえるだけでまだその余地が残されているところが本作の底力かと。

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