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2016/01/07

『朱色の研究』 有栖川有栖

朱色を物語の柱に据えた作家アリスシリーズ長編。ドラマ化を祝って未レビュー作品を再読中。

火村とアリスがマンションの一室に呼びだされ、死体を発見。マンションまでの道すがらにすれ違った重要参考人の証言をもとにエレベータのトリックを解くまでのスピード感が好き。ですが、(ネタバレします)捜査の枠外に出るために一旦疑われて捕まってみるとかどんな推理小説…と思ったら推理小説だった。理解はできますがよく考えなくても意味不明な行動ですよね。夕陽に唆されてしまったと言えばそれまでですが。

動機についても微妙です。突発的な殺人だと言うなら理解できますが、一応計画殺人(の中の突発殺人)なので。

それでも、火村の悪夢に触れるシーンや、殺人者を裁くということを火村がどう考えているのかが語られるシーン、そして火村とアリスの掛け合いなど長編でなくてはなかなか描写しづらいシーンが多いのでとても重要な作品だと思います。ドラマのトレーラーで「人を殺したいと思ったことがあるか」と火村に尋ねる女子大生が映っているのでこの作品もドラマ化されるのでしょうか。たのしみです。

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