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2016/01/04

『46番目の密室』 有栖川有栖

祝ドラマ化

ということで、未レビュー作品を再読。まずは作家アリスシリーズ第1弾『46番目の密室』。初登場作品とは思えないほど火村のパーソナリティがしっかりしています。1992年出版ということは24年前!?ですが、最近の作品に登場する火村と性格も口調もそう変わらず違和感ないです。すごい。そして、火村の犯罪に対するスタンスも本人の口から明確に語られているので、それを押さえておく上でも重要な作品。とりあえず、美しいかどうかは火村にとっては些事だと思います(と、ドラマ開始前から一番不安なことをぶっ込んでみる)

密室トリックに関してはあとがきで作者本人が述べているように、地味です。(ネタバレします)目撃者がいるとあっさり破綻する程度のものです。だから、さあ読め!これが有栖川有栖の密室だ!という作品ではないです。反対に、これも作者自身が述べていることですが、密室のトリックがわかったから犯人がわかるというものでもなく、トリックを使用可能だった者から犯人を特定する一手はあくまでも(足跡の)ロジックという、これが有栖川有栖のロジックだ!という作品になってます。この安定安心のスタイルがとにかく嬉しい。

とりあえず、天上の推理小説の一歩たる46番目の密室がどんなトリックだったのか私、気になります。そして、動機はあれじゃないとダメだったのだろうか。

ドラマのキービジュアルが漫画版『46番目の密室』表紙のそれなので、ドラマでも本作やるのでしょうか。雪降る軽井沢ロケ、今ならやれますね。たのしみです。

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