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2015/12/15

『灰色の砦』 篠田真由美

鋭意再読中の建築シリーズ第4弾。京介と深春の出会いの物語。

登場人物が少なく、そこからさらに人が減るので犯人が限られてくる上に、犯人(と○○○)の行動があからさま(あそこで深春に話しかけちゃダメだよ。そうしたかった気持ちはわかるけど)なので動機を推理して読むのが良いかと。その動機も普通に物語を読んでいれば明白なわけですが。でも、おもしろくなかったかと言われればそうじゃない。しっかり本格ミステリです。毎回言ってますが、90年代の講談社ノベルスは最高です。

京介の蒼っぽいところが出てきて少し驚きました。京介と蒼は良く似ている。差し伸べられた手を取った後、蒼の方が少し周りに人が多くて、甘やかしてくれる人も絶対的な安心をくれる人もいたから今の蒼がいるだけで。京介は蒼になれたかもしれないし、蒼は京介になったかもしれない。そんなことを考えたシーンでした。

そして、シリーズが完結し京介の過去を知ったからよりわかる京介の涙。このときどこまで京介の過去に関して構想が練られていたかはわかりませんが、再読していて本当にたのしいです。

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