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2015/12/03

『翡翠の城』 篠田真由美

十数年前、最初に読んだ建築探偵シリーズだったと記憶。シリーズ第3弾。

和洋折衷の異形の館、名門一族の血塗られた過去、次期社長争いと交錯する思惑というミステリによくあるガジェットてんこもり。『未明の家』のレビューにも似たようなこと書きましたが、90年代に流行った講談社ノベルスらしいミステリです。もちろん大好きです。

ミステリ的は驚きどころは真理亜おばあさまの正体だったと思いますが、描写があからさまなのでまあわかるかと。そして、全てとは言わないまでも殆どが真理亜おばあさまの勘違いや思い違いなんだろうなあというのも察するのも容易かと。でも、建築探偵らしい作品をひとつ推せと言われたらこれを推すかもしれないくらい建築にもミステリにも重きを置いた1冊です。もちろん一番の名作をと言われれば『原罪の庭』ですけれど。

蒼の過去にも少し触れましたね。何も知らずに読んだ十数年前と今とでは感じ入り方が違う。蒼がなぜあのようなパニックに陥るのかがわかるのはつらい。知らなければ単純に蒼の過去が知りたい!作品化はやく!って気持ちの方が強いですから。そして、学校に通うことに決めた蒼の決断もね。いやー、『原罪』と蒼が好きすぎて自分でも感情移入おかしいのわかります。でも、好きなものは好きなんだよー。

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