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2015/10/03

『悪の教典』 貴志祐介

 

いつか時間ができたら読もうと分厚い背表紙から目を背けること5年。読みやすい文章と引きこまれる展開で3日で読了。

蓮実聖司というサイコパス教師が学校内で自分の王国を作ろうとするも失敗、辻褄を合せるのも面倒なのでクラス全員殺してしまおうという恐ろしい展開。蓮実の犯行が加速していく(計画が瓦解していく)過程は理解できないけれど、納得はできる…かな?どうだろう。蓮実は自らのことを『俺は、君たちと比べると、その際の選択肢の幅が、ずっと広いんだよ』=殺人という手段を選ぶことに躊躇や恐怖がないと語っているし、実際に(失敗はしたけれど)最後までやりきったわけだけれども、やっぱり全員殺してみせようっていうのは自分の力を過信し過ぎだし飛躍し過ぎかと。

そんな蓮実の本性がいかにして衆目にさらされるのか、犯人であるとどう特定するのかをとても楽しみにしていましたが、やっぱりいた生存者の証言で突き崩せない!からの○○○と使うというのは素晴らしい。伏線もしっかり。こういう丁寧な仕事は大好きです。

あと、映画は観ていませんが蓮実に伊藤英明ってのはぴったりでキャスティングした人Excellent!です。

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