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2015/08/13

『死神の浮力』 伊坂幸太郎

『死神の精度』の千葉が8年ぶりに帰ってきた。てっきり短編かと思ったらまさかの長編。千葉は相変わらず魅力的だけれど、彼の仕事ぶりを7日間追うのはさすがに長い。いや、きっと千葉なら読書とはそういうものだ、しっかり読めとかなんとか言いそうですが。

二十五人に一人の良心を持たない人間、サイコパスに愛娘を殺された山野辺夫妻が復讐を試みる7日間。山野辺夫妻が本気だってことはわかる。でも、どこかのほほんとしているように読めるのは千葉パワーなのか。というか、千葉がいなければ復讐のふの字すら果たせなかったように思えるのだけれど。

伏線の張り具合は10段階評価で5程度か。大きなものだと映画監督志望の彼とまんじゅうこわいとキャンペーンと。ただ、キャンペーン適用の結果が傑作なので6かも。本城が高裁で有罪になって20年後に刑が執行される…なんてありきたりな結末を思い描いていたので、あの終わり方は実に満足。

また千葉の仕事ぶりを読みたい。時代ものもいける。参勤交代の途中で籠の中の大名が「可」にされた場合、どんな死を迎えるのだろう。

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