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2015/07/06

『花窗玻璃 シャガールの黙示』 深水黎一郎

芸術探偵シリーズ第3弾。花窗玻璃は「はなまどはり」でステンドグラス。理姆斯大聖堂を彩る夏卡爾の花窗玻璃が引き起こした殺人事件のお話…と書いて紹介するのがきっと相応しい。フランスが舞台なのにカタカナを使わずに(すべて漢字に置き換えて)書かれている作品です。

その趣向を瞬一郎が語ったときには「読み難そう」としか思えませんでしたが、たっぷりふられているルビのおかげですらすら読める。それでも瞬一郎がシャガールのステンドグラスの前で感じた酩酊感を追体験することは私には出来ませんでしたが。ちょっとズルしちゃったからね。秘儀、蘊蓄部分ななめ読み。

『エコール・ド・パリ殺人事件』ほどの緻密なミステリとは言えず、『トスカの接吻』『ジークフリートの剣』 のような劇的な場面があるわけでもない。芸術ミステリとしてもちろん成立はしているけれど言ってしまえば普通な1作。

とりあえず、「あんた……一体何者なの?」がわかり過ぎる。瞬一郎の天才設定だけでご飯3杯食べたい。

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