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2015/07/31

『Aではない君と』 薬丸岳

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講談社プルーフ本モニターに当選しました。到着したその日に読了。いまから感想メール送ります。

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2015/07/25

『菩提樹荘の殺人』 有栖川有栖

表題作の中編を含む4作を収録した作家アリスシリーズ。<若さ>が共通のモチーフ。

個人的にはアリスも知らない学生時代の火村を描いた「探偵、青の時代」がベスト。火村が車の下を覗いた理由がまさしく火村でうまい。

あとがきで有栖川氏が「火村英生の語られぬ過去についても、今はまだ知らないが、いつか突然に知る瞬間がくるかもしれない」と語っているのだけれど、もうその瞬間は来たでしょうか。火村の過去が知りたくて読んでいる部分が結構(割合を書いてしまうと怒られそうなくらい)あるので、読めないかもしれないとか嘘。けれど、それが描かれたときは作家アリスシリーズが終わってしまうときなのか。学生アリスも終わりが見えているし…私が死ぬまでにどうかひとつ。

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2015/07/22

『セーラー服とシャーロキエンヌ 穴井戸栄子の華麗なる事件簿』 古野まほろ

『セーラー服と黙示録』で魅力を振りまいていた飯塚くんの探偵物語が読めるとそれはそれは楽しみにしていたのです。助手という立場が探偵を出し抜くとかなんて麻耶雄嵩とか思ってたんです。

まさかの助手が古野まほろ…!

飯塚くんの出番ほとんどないの。これ、聖アリスガワシリーズ(っていうのかしら)の番外編じゃなくて、天帝シリーズの番外編ですよね。というか、

裏表紙が飯塚くんなのってちょっとした裏表紙詐欺ですよね

栄子の魅力が少しも理解できなかったことと、勝手な期待が外れたことで読むのにとても時間がかかってしまいました。収録作は4編ですが、どれもあまり印象にない。ホームズ作品へのオマージュ部分(ホームズ作品をベースに物語を構築)はまあまあ楽しめました。「獅子座連盟」が良かった…かな。

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2015/07/16

『水晶の鼓動』 麻見和史

殺人分析班シリーズ第3弾。今回はノベルスで読んだのでチーム名称が警視庁捜査一課十一係になってますね。

ラッカーでまっ赤に染められた部屋から見つかった惨殺死体という本格ミステリっぽい舞台を地道な捜査で読ませるシリーズらしさは健在。第2弾『蟻の階段』ですっかり息を潜め、鷹野に喰われてしまった塔子ですが、本作では犯人に繋がる活躍を見せてくれました。失敗もしましたが、そこから這い上がった結果というのがうまい展開でしたよね。

ところで、忘れかけていた関根のところから得られた情報であっという間に謎を解いてしまった鷹野がまるで名探偵だったのですが(関根から得られた情報が数頁隠されていたところも本格ミステリっぽい運び方)、刑事小説として読んでいたので少しちぐはぐなように感じました。

充分おもしろかったので次回作にも期待。今度は比留川に活躍してもらうのはどうでしょう。彼、分析班の中では少し影が薄いような…。

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2015/07/10

『五覚堂の殺人 Burning Ship』 周木律

善知鳥神の再登場がただただ嬉しいシリーズ第3弾。神と十和田の関係がこのシリーズの醍醐味でしょう。

肝心の五覚堂の殺人については宮司レベルまで推理してやめてしまいました。悟が○○ってところが今回のびっくり()ポイントなのかもしれませんが、へーそうなんだ感が強かったです。どうしてだろう。五覚堂の殺人自体が単なる遊びで、シリーズを進展させる繋ぎでしかなかったからでしょうか。

ちなみに今回の数学蘊蓄はフラクタル推しです。

ところで、藤衛と言われてもピンと来なかった私は再読なしにシリーズを読み進めて良いものでしょうか。確かに前作で藤衛については触れられておりましたが、ラスボスになるような描かれ方ではなかったような気がするんですが。はて。

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2015/07/06

『花窗玻璃 シャガールの黙示』 深水黎一郎

芸術探偵シリーズ第3弾。花窗玻璃は「はなまどはり」でステンドグラス。理姆斯大聖堂を彩る夏卡爾の花窗玻璃が引き起こした殺人事件のお話…と書いて紹介するのがきっと相応しい。フランスが舞台なのにカタカナを使わずに(すべて漢字に置き換えて)書かれている作品です。

その趣向を瞬一郎が語ったときには「読み難そう」としか思えませんでしたが、たっぷりふられているルビのおかげですらすら読める。それでも瞬一郎がシャガールのステンドグラスの前で感じた酩酊感を追体験することは私には出来ませんでしたが。ちょっとズルしちゃったからね。秘儀、蘊蓄部分ななめ読み。

『エコール・ド・パリ殺人事件』ほどの緻密なミステリとは言えず、『トスカの接吻』『ジークフリートの剣』 のような劇的な場面があるわけでもない。芸術ミステリとしてもちろん成立はしているけれど言ってしまえば普通な1作。

とりあえず、「あんた……一体何者なの?」がわかり過ぎる。瞬一郎の天才設定だけでご飯3杯食べたい。

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2015/07/01

『御手洗潔のダンス』 島田荘司

御手洗が踊っているのか、御手洗に踊らされているのか。短編集とは思えないほど大胆な仕掛けと舞台で楽しませてくれる1作。

「山高帽のイカロス」はバカミス一歩手前ですよね。分類するなら『斜め屋敷の犯罪』と同じところ。でも、この奇想天外さが御手洗シリーズの良さかと。

ファンサービスな「近況報告」はいろいろ突っ込みどころ多過ぎて。読めば読むほど御手洗という人物のことがわからなくなること請け合いです。

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