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2015/05/18

『光秀の定理』 垣根涼介

なぜか光秀が名探偵として活躍する話だと思い込んでいて、とてもたのしみにしていた1冊。普通に歴史小説でした。でも、おもしろい。

光秀がなぜ本能寺の変を起こしたのか。信長をとにかく憎んでいたとか、唆されたとか、いろいろ言われていますが、本作は問題の本能寺の変を書くことなく、時代や背景などの歴史学的に語るでもなく、ふたりの友垣が光秀という人物を懐かしく想うという新しい視点で描いていたりします。そして、そのふたりがとても魅力的。

3人が出逢うきっかけともなった愚息(すごい名前)の賭け事。椀の理。ようするに確率の問題なわけですが、あれがあの場面で活きてくるとは思わず、恥ずかしながら少し興奮しました。「光秀 長光寺城」で検索してもヒットしないので創作かと思いますが、とても良いエピソードでした。

個人的にはラストでふたりに仇を取ってもらいたかったです。

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