« 『パラドックス13』 東野圭吾 | トップページ | 『光秀の定理』 垣根涼介 »

2015/05/14

『蟻の階段 警視庁殺人分析班』 麻見和史

『石の繭』に続く警視庁殺人分析班シリーズ第2弾。

殺人現場に残された意味ありげな装飾。ヴァニタス画にインスパイアされたその装飾にどんな意図が隠されているのか。メッセージを読み解くことが犯人への道標となる…のかと思いきや、解決への近道はやはり足で稼ぐ地道な捜査だったようです。

個性的なキャラクタが揃う殺人分析班ですが、今回は鷹野以外は目立たず。主人公の塔子もまったく。前作が塔子のための事件、物語だったのでその反動だとしても、もう少し活躍の場が欲しかった。

本作の特殊な点は現場の装飾を犯人が行った理由、ですよね。(ネタバレします)装飾にメッセージなんてないんですよ。いや、メッセージは確かにあったのかもしれないけれど、そのメッセージを残したのは本件の犯人じゃないんですよね。犯人はそのメッセージを警察に解いて欲しかった。同様に警察(OB)に接触してみせた理由も同じ。捜査の進展を知りたかった。警察に殺したい相手を探させた。この部分はとてもうまいと思いました。

シリーズ続刊がたのしみです。次は殺人分析班の誰が活躍してくれるのか。トクさんを希望。

|

« 『パラドックス13』 東野圭吾 | トップページ | 『光秀の定理』 垣根涼介 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38084/60000497

この記事へのトラックバック一覧です: 『蟻の階段 警視庁殺人分析班』 麻見和史:

« 『パラドックス13』 東野圭吾 | トップページ | 『光秀の定理』 垣根涼介 »