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2015/02/19

『最終陳述』 法坂一広

最終陳述を終えたところで自らが真犯人だと名乗る人物が法廷に現れる…何とワクワクする冒頭でしょうか。

法廷ミステリも好きです。本作は弁護人、検察、裁判官、裁判員、被告人に真犯人を名乗る男、ルポライター。登場人物の思惑が混ざり混ざって物語は転がります。読者も含めて皆の思いはひとつ、真実はどこにあるのか。

丁寧に、というかあからさまにヒントが散りばめられているので真相を看破するのは容易いでしょう。ラスト、2度目の最終陳述でああいう展開になるのも読めます。それでも私はおもしろく読めました。法廷ミステリ、やっぱり好きだなあ。

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2015/02/16

『セーラー服と黙示録』 古野まほろ

まさに古野ワールド。受け入れられるかられないか、明暗はっきりと分かれそうな1冊。私はもちろん大好きです。

三河湾に存在する孤島に建設されたミッション系・聖アリスガワ女学校。このアリスガワ女学校というネーミングにネタをぶっこんできているわけですが、まさかの水村英夫、妾腹の娘まで登場()くどいと飽きますが、このぐらいのユーモアならどんどん来て欲しい。閑話休題。この聖アリスガワ女学院がヴァチカン直轄の探偵養成学校で、探偵士という国家資格が存在する世界観ってもうなんて素敵なのでしょう。

探偵士になるために最終特別試験に臨むふたりの女生徒。そこで起こるふたつの密室殺人事件。奇跡にも思える現象をハウダニット、ホワイダニット、フーダニット…3人の探偵がそれぞれ解き明かすという変わった趣向。個人的にはホワイダニットを解き明かした瞬間にそのあとの展開がひらけた感覚がたまらなかったです。

事件そのものは収束しているけれどシリーズとしては序章にすぎない1冊。続編が楽しみ。
そうそう、ジョヴァンニ飯塚くんがとにかく好みです。

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2015/02/10

『まもなく電車が出現します』 似鳥鶏

葉山くん(伊神さん)シリーズ第4弾。伊神さんが受験真っ最中だったり卒業していたりと時系列バラバラな短編集。

ミステリの難易度は別としてミノが格好良い「シチュー皿の底は並行宇宙に繋がるか?」が好き。ネットで評判を読むと「今日から彼氏」を推している人が多いのだけれど、葉山くんのお相手は柳瀬さん以外認めない者としてはきゃははうふふなデート事情は読むのがつらかった。

葉山くんが(も)推理して、伊神さんがそれを綺麗にひっくり返すいつもの手法だけれど、葉山くんの精度が上がっているような気がする(「嫁と竜のどちらをとるか?」参照)ことから、葉山くんの伊神さん化がこのシリーズの最終到達地点なのではないかといぶかしんでみたり。

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2015/02/08

『僕と先生』 坂木司

『先生と僕』の続編。変わらない先生と僕のふたりにミス研のメンバや怪盗が絡んで少しにぎやかになった印象。

良くも悪くも坂木司らしい日常の謎ものが5編。これといって印象に残る作品はないけれど、名探偵の言葉が深く突き刺さる「秋の肖像」は悪くない。とりあえず、被害に遭っておびえていたであろう○○に謝れ。

レディバードと二葉の関係…というか、レディバードの正体が明かされるまでシリーズは続くのかしら。きっと二葉と同じ大学に通う学生なんだろうなあと思いつつ、いつ出るか知らぬ続編に期待。大丈夫、『先生と僕』からも相当時間空いたんだから。

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2015/02/05

『ダンガンロンパ霧切1』 北山猛邦 

大好きなダンガンロンパ、超高校級の探偵である霧切響子の中学生時代を描いた作品。

おもしろかった!!!

これまで私の北山ベストは『瑠璃城』なのですが、それを塗り替えたかもしれない。いや、どっちも好きですが。

とりあえず、探偵図書館と分類コードというどこか清涼院流水氏のJDCシリーズを思わせる設定がツボ。これだけであと100ページくらい書いて欲しいくらい好き。ゼロクラスの探偵はやく出てきてカモーン。

肝心のミステリも短い(実質、謎解きに関係したページって50ページくらいだったのはないかと推察)ですが、まとまっていて良いです。死体がバラバラだった時点でかの有名な『占星術殺人事件』を思い出したのは私だけではないはず。あらためて『占星術殺人事件』は偉大。本作とは関係ありませんが御手洗シリーズがドラマ化しますね。玉木宏と堂本光一とかぶっ飛んでますねとても楽しみです。

タイトルの通り『1』なので続きものですが、殺人事件の謎はしっかりと解決してくれたので安心。そして『2』に続くラスト、現れたダブルゼロ探偵。13億の謎。わくわくが止まりません。どうかこのクオリティのままでシリーズを続けて欲しいものです。霧切のキャラクタも違和感なく描かれていて、北山氏のこと見直しました。

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