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2014/12/31

『目白台サイドキック 女神の手は白い』 太田忠司

さらりと読めるため1時間ほどで読了。

まさかの続きもの

もうちょっとわかりやすい表記にしてくださいよ角川さん。

ミステリ部分に関しては黒幕(真相)の部分がわかっていないので評価できず。テンポ良く読めるのはアドバンテージになるかな。

それよりも何よりも北小路に関する一連の伏線ですよ。かなりあからさまに描かれているので登場したシーンで看破しましたが、果たしてこの伏線は何の為に張られていたのか。黒幕の正体に関係すると考えるのが妥当ですが。まさかの続きもの、この点も評価は先送りでしょうか。

とりあえず、太田氏の書く骨太なミステリが読みたい。

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2014/12/27

『そして誰もいなくなる』 今邑彩

ミステリを成立させるために登場人物が配置される、所謂「人間が書けてない推理小説」ですが、まさに90年代といった感じで懐かしく読みました。

クリスティの『そして誰もいなくなった』を題材にした女子高生連続殺人事件。見立て通りに殺害されていく少女たち、このまま「誰もいなくな」ってしまうのか…が焦点かと思いきや唐突に始まる解決編。そしてどんでん返しに次ぐどんでん返し。

残念なことに意外性のあるどんでん返しではない(人物が書けてない=動機なにそれ美味しいの状態が原因か)のだけれど、そのサービス精神にブラボーです。

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2014/12/21

『ローウェル骨董店の事件簿』 椹野道流

タイトルに即した骨董品からの解決アプローチがもう少し読みたかったそんな一作。第一次世界大戦後のロンドン、ローウェル骨董店に持ち込まれるいわくつきの骨董品を中心に描かれるミステリかと思いきや、作者らしい法医学のアプローチ満載のミステリでした。

とりあえず、デリックめっちゃいい男!

久しぶりにキャラ読みがたのしい。女ったらしで甘えん坊(ブラコン)で心と顔に消せない傷を持っていて…書き出せば書き出すほど最強萌えキャラ。デリックのためにシリーズ続刊を読みと誓ったほど。これはたのしい。

正直、兄弟の仲違いや復縁には興味がないのですが()きっとふたりの仲は改善するに見せかけてしないというもどかしい道を辿るだろうと予想。ミステリの進行を妨げない程度に描いて欲しいと願うばかり。ミステリに関しては小粒ながらもまとまっていて好印象。この時代ならこういう動機もあり…なのか?明るくないのでわかりませんが。

改めて法医学ミステリいいなあ。最近は法医学ミステリと法廷ミステリが熱い。そんな印象です。

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2014/12/15

『探偵は今夜も憂鬱』 樋口有介


柚木草平シリーズ第3弾。実を言えばこのシリーズを読むのは初めて。この短編集がもっとも評判良さそうだったのでここから読んでみましたが、噂に違わぬ女に弱いハードボイルドでした。このお約束、嫌いじゃない。

収録されている短編は3つ。全てタイトルに憂鬱。正直に言えばまとまってはいるけれど、驚きや裏切りに欠けるあまり印象に残らない3作だったので、興味は柚木草平というキャラクタと彼をとりまく女性関係へ。

冴子とはどんな関係?別居中の奥さんと娘って?警察を辞めた事情は?なんていう下世話なお話はシリーズ第1弾に詳しいのでしょうか。詳しいのなら読みましょうとも。

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2014/12/11

『名探偵だって恋をする』

タイトル詐欺甚だしいアンソロジー

名探偵が恋をした作品はひとつもありません。名探偵と恋という組み合わせに惹かれて読んだのに。ついでに言えば表紙のイラストっぽいお話もない。表紙詐欺だ。

そんな中で個人的ベストを上げるならば森晶麿氏の「花酔いロジック」でしょうか。まさかの甲類。

次点は相変わらずのまほろワールド全開の「消えたロザリオ」。ミステリよりもやはり世界観に引き込まれた感がありますが。『セーラー服と黙示録』シリーズですよね。気になっていたので早急に読みます。

収録作品に魅力は感じなかったけれど(まったく恋が絡んでこなかった驚き)椹野道流のローウェルシリーズも気になっていたので読みたい。恋が絡まなかったと言えば宮内悠介氏の「空蜘蛛」もファンタジーだと思えば悪くない。アンソロジーに収録されると意外と楽しめるタイプの作風か。

とりあえず、いますぐタイトルに沿ったアンソロジーを出してください。それが読みたい。

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2014/12/05

『未成年儀式』 彩坂美月

文庫化の際に『少女は夏に閉ざされる』に改題された一作。有栖川有栖の推薦を受けてデビューとあるけれど、青春小説ではあるがミステリではないと思った一冊。

設定はまるで古処誠二『フラグメント』のよう。繭の存在を際立たせようと挿入される【彼女】の独白がミスリードというよりアンフェア…物語のしまりを逆に悪くしているように感じた。やはりミステリ仕立てにする必要があったのか。あくまでも青春小説で良かったのでは?

デビュー作と言うことで書きたいもの、書きたいシーンをとにかく詰め込んでみましたという一冊。メインで登場する少女たち、ひとりひとりが悩みや迷いを抱えているのだけれど、正直どの子にも共感できなかった。やや薄っぺr( 少女たちをとりまく人物まで含めると登場人物が以外と増えて、散らかっている印象になってしまったのも残念か。


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