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2014/10/05

『眼球堂の殺人 The Book』 周木律 

第47回メフィスト賞受賞作。ええ、とてもメフィスト賞らしい作品でございました。とりあえず、

『笑わない数学者』を彷彿とさせる…

とか書いてしまうと怒られるかな。でも、森博嗣推薦の1冊だから大丈夫だろうか。

天才建築家・驫木煬が巨額の私財をなげうって建築した眼球堂。そこに招待された物理、精神医学、芸術、政治そして数学の天才たち。「建築学こそあらゆる科学の頂点に立つものであり、すべての世界は建築学にかしずく」と主張する驫木であったが、翌日、その驫木の死体がポールに串刺しになった状態で発見される。次々と殺される天才たち。果たして犯人は誰なのか。そのトリックは?

というお話ですが、トリックは極めて容易です。そして、トリックがわかってしまうと芋づる式に犯人もわかってしまいます。動機に関しては理解する必要もないかと…っていうか、作中で提示されてました。というわけでメフィストらしさは充分ですが、ミステリとしては物足りない一作。

ただ、エピローグで見せてくれた趣向が大好きなので全体的な評価は「良」になるかな。『眼球堂の殺人事件』が終わったときに解決されずに残っていたクエスチョン(伏線)も綺麗に回収してくれて満足。そして、シリーズ続刊でふたりはどう描かれているのかが気になるところ。何もなかったようにふたりいっしょに登場してくれると嬉しいのだけれど、そうもいかないでしょうか。

犀川先生と四季はどうしたっけ?と思い返してみて…ああネタバレだわ。

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