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2014/01/12

『ジェノサイド』 高野和明

人類の滅亡について記した「ハイズマン・レポート」。そのレポートで危惧されていた未来を人は迎えようとしていた。アメリカ、コンゴ、そして日本。3つの異なる都市でジェノサイドの幕が上がる…みたいなお話ですが、とりあえず厚い。

カテゴリはSFなのでしょうか。DNAの新たなる進化・ヌースの外見描写がどう読んでもグレイなのもSFを想起させますね。全てのシナリオを描き、操っているのは誰か?というミステリ要素もあるにはありますが、基本的に一本道をぐいぐい進ませる(読ませる)一冊になっているので黒幕の正体は重要ではありません。いや、一本道をぐいぐい進ませる=掌の上で人類を遊ばせるなんて芸当ができる者をイメージすればその正体に辿り着くのはそう難しいことではないかも。

コンゴでの戦闘の描写にちょっとくどさを感じたりもしましたが、基本はいつもハラハラドキドキ。個人的には正勲がいつ裏切るのかと手に汗握っておりましたが、彼は正真正銘、善意の協力者でしたごめんなさい。

そうそう、コンゴではふたりのガーディアンが死を迎えましたが、もし死んだのが彼らでなかったら…具体的には航空機を操縦できるマイヤーズが死んでいたら果たしてどうなっていたのでしょうね?そこだけは彼らの知略の及ばないところ=ジェノサイドの恐怖なのでしょうか。

とりあえず、彼らと人類の共存の未来がありますように。彼らを守るために死んでいった者たちに報いるためにも。

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