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2013/12/14

『メルカトルと美袋のための殺人』 麻耶雄嵩

長編に向かない探偵とはよく言ったものだ。『夏と冬の奏鳴曲』ではラスト数ページで現れ、意味深な言葉を投げつけてくれたメルカトル鮎の向いているのだろう短編集。確かにサクサクと進む展開はストレスフリー。まあ、美袋のストレスはフリーどころか振りきれてしまっているのだけれど。

収録されているのは7編。正直、抜きん出て優れた作品はないと思う。個人的な好みは「小人間居為不善」かな。どれもメルカトルらしく小気味悪い作品なわけですが、これが一番胸糞悪い気がする。いや、「彷徨える美袋」も負けてない。

論理の美しさでは「化粧した男の冒険」でしょうか。これも小気味悪いよね。いや、小気味悪くない作品はないのだけれど。メルが捜査に乗り出すその動機が素晴らしいですね(棒

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