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2013/12/04

『夏と冬の奏鳴曲』 麻耶雄嵩


なんじゃこりゃあ!!??????

ですよね、本当。ここまで投げっ放しで、真相は読者の皆様が展開()くださいなミステリを久しぶりに読みました。さすが初期の麻耶雄嵩。いや、今も麻耶は麻耶ですけれども。

真宮和音という女優の魅力に取りつかれた若人たちの20年ぶりの再会の旅に同行することになった烏有と桐璃。和音島という彼らがかつて共同生活を送った島で、起こったのは和音を偲ぶフィルム「春と秋の奏鳴曲」の上映会…ではなく、首なし死体から始まる連続殺人事件。しかも、真宮和音という女優には何か秘密があり、彼らはそれを隠しているような…?というバリバリの孤島ものですが、とりあえず、銘探偵は不在です。最後の数ページにしか登場しません。さすがメルカトル()

そして、ここから思い切りネタバレしますが、

すべて、烏有の人生すらも首謀者によって操られたものってことでよろしいか?

真宮和音という少女が存在せず、尚美と同一人物である(彼らは尚美の中に和音を魅い出していた)という私の仮定は半分くらい当たっていたわけですが、さらにその上、和音の復活という奇跡を信じて「春と秋の奏鳴曲」のままに人ひとりの人生をどうこうしようとするとはなんというかまあ、狂ってますよね()

ついに見つからなかった「黙示録」、それはきっと彼らが和音島に戻ってからの一週間について規定されていたのだと思うのだけれど、烏有が起こしてしまった殺人によってすべて狂ってしまった…のでしょうか。それとも、烏有の行動までもが予想通りなのでしょうか。だって、烏有は桐璃を正しく?選んでいるのですから。

とりあえず、「うゆうさん」と「うゆーさん」、ふたりの桐璃に関してどんな風に入れ替わりが行われたのか、とか。これまでふたりの桐璃はどんな生活を送って来たのか、とか。片方の桐璃は本当になにも知らされないままだったのか、とかとかとか。明かされてないことが多すぎる、かつ、ここに書いてあることも私の想像でしかないので正しいかどうかわからないのだけれど、もう一回読もうとは思えないのが麻耶らしいところ。

とりあえず、問題作であることに変わりは有りません。だって、解決編のないミステリだぜ?700ページ読んできてこれじゃ、怒られちゃうよ!!!!!

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