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2013/12/11

『ロートレック荘事件』 筒井康隆

文庫裏表紙、作品紹介の欄に「推理小説史上初のトリック」とあるのだけれど、本当にこの作品がこのトリックを用いた最初の作品なのだろうか。ならば、

筒井康隆はもう、それだけで偉人

だと私は思うわけです。2013年現在においてこのトリックは散々使い古されてきているので、開始早々にトリックを理解したわけですが(とりあえず、部屋割が見破ることを容易にしていると思う)、これを最初に思い付き、やろうと思ったのがすごいよね。

敢えてあやふやにしなくてはならない制約から文章がもうめちゃくちゃなのが残念であったり微笑ましかったり。とりあえず、なにも知らずに読んだ人は「筒井康隆って文章下手なのね」と思いかねないのでは。そして、初読にも関わらず重箱の隅を突くように読ませていただいた者としては、視点の切り替えにルールか法則が有った方が綺麗な作品になったのに、と思わずにはおれない。だって、分かってて読んでるのに分からなくなったこと数回。いや、私の読解力がないだけなのかもしれないけれど。

とにかく、これを最初に書いたことだけで、筒井康隆はもう歴史に名前を残したと言っても過言ではない。偉人です。

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