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2013/10/11

『アリアドネの弾丸』 海堂尊


田口&白鳥シリーズはこうじゃないと!前作『イノセント・ゲリラの祝祭』が個人的に微妙だったので続きを読むことを躊躇していたのですが、本作はまさしく田口&白鳥シリーズ。私の読みたかった「東城大学内の御家騒動に否応なく巻き込まれ不本意ながら黒腹たぬきの懐刀として本人の意思とは関係なく出世街道まっしぐら」な田口先生がいましたよ!!

400ページ強の本作。前半200ページはAIセンター設立のあれこれと、会議における医療と司法の対立に終始…今回もダメかと思ったんですけどね。そこから、黒腹たぬきが発砲事件の容疑者として身柄を拘束されてからはもう、がっつりミステリですとも。しかも、パズルは発砲事件ひとつかと思わせておいて、実はふたつ…いや、ふたつの事件が実は根を同じくするひとつの事件なんでしたっけ?とりあえず、ショスタコを聴きたくなったとも。

とにかく、白鳥のロジカルモンスターっぷりは健在。事件の解、見事です。そして、田口先生もしっかり昇進。田口先生を取り巻く愉快な仲間たちも活き活きと。本シリーズはこうじゃなくちゃ!という一冊でございました。

ただ…海堂作品は他シリーズとのリンクが多過ぎるような。既読作品とのリンクは「ほほう」となれて嬉しいんですけどね。未読の場合は本当に置いてけ堀なのでキツイです。ちょっと臭わす…じゃなく、本気で他作品の内容ガンガン割りますからね。それで他の作品も読みたくなっちゃうから海堂氏的にはしめたものなのでしょうが。

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