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2013/10/30

『ゴーストハント5 鮮血の迷宮』 小野不由美


安原くんやっぱり再登場のゴーストハント第5弾。

毎度毎度違うネタで怪奇現象を演出してくれるのが嬉しいわけですが、今回はまさかの○○○○○。しかも、戦力差を冷静に分析して戦略的撤退をかますとか元ティーンズハートとは思えない一作。だってティーンズ(あるいはジュブナイル)と言えば正義が勝つのが当り前でしょう?

それにしても麻衣の夢の怖いことったら。あんな夢を見てしまったら、もうあの館には居られなくなること必至。麻衣は強い子だなあ(棒)あと、やっぱり学校は言った方が良いと思うよ!

そういえば、私はいつか巫女さんが活躍してくれるものだと思っていたのですが、彼女の活躍の場は来そうにないですね。まさか本当に実力不足だとは。それに比べて坊さんは思ったよりも知識も豊富で良いお兄ちゃんでなかなか。博士のことはまあ、ご愁傷さまでした。

いや、絶対偽物だと思ったけどね!!

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2013/10/29

『恋文の技術』 森見登美彦


守田一郎から友人、家族へと送られた書簡を集めた書簡集。もちろん森見らしいユーモアを添えて…なのだけれど、果たしてそれが「恋文の技術」向上に役立っているかと言えばクエスチョンを付けざるを得ないのだけれど。まさか最後にああいった形でその技術を惜しげもなく披露してくれるとは驚き。

果たして運命のその日、大文字山でどんな恋が行き交うのか。それを知ることのできる手紙はいつ、誰宛に発送されますか?願うことならば伊吹女史宛に。

それにしても、やっぱり森見は私には合わないような気がしてならない。もう少し読んでみてから判断したいとは思うのだけれど。おもしろいんだけどね。

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2013/10/26

『アンフェアな月』 秦建日子


『推理小説』
に続く雪平夏見シリーズ第2弾。ドラマは最終回しか見たことないので、本作の内容がドラマに反映されているかどうかは不明。それにしてもなんと読み易い作品なのかしら。

本作の始まりは前作の直後、雪平が犯人を射殺して直ぐのところから。捜査打ち上げに参加することなく、生後3ヵ月の少女誘拐事件に携わることになった雪平が隠された真実を暴いてゆく…わけですが、今回はタイトルである「月」の伏線の張り方が見事かと。

ネタバレをするならば本作は3つの事件が絡み合っていて、生後3か月の少女誘拐事件と6人の家出少女殺害事件、そして、医師殺人事件をバラバラに考える必要があるわけですが、少女誘拐事件について真相を想像するのは容易かと。ただ、この誘拐事件が他の事件を解く鍵になる、その鍵の成り方が巧い。鍵として使えることになったのはただの偶然だけれど、その偶然からあの物語を(たかだか数時間で)作り上げたのならさすが○○○○ー○ーというところでしょうか。

とりあえず、雪平が呑みに行く約束をした相手=犯人という図式がこれからも成り立つのかどうか、続刊に期待したいところ()

そうそう、ところどころに差し込まれる反転大文字ページはかなり寒いと思います。

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2013/10/25

『偽物語(下)』 西尾維新


ぱないの!な一冊。

上巻よりは怪異怪異してるかしら。そして、『偽物語』のタイトルにも相応しい気がする。まあ、「つきひフェニックス」と銘打っておきながら火憐ちゃんとのやりとりが長すぎるような気がしないでもないけれど、火憐ちゃんは馬鹿正直かわいいので良しとする。

そして、可愛いといえば忍がぱない可愛いのだがどうしたら良いだろう。とりあえずミスドが食べたくなること必至。

尚、下巻の最大の楽しみどころは忍野と貝木と影縫さん、オーソリティ3人の関係やら立ち位置やら比較やらであると断言しても過言ではないはず。本物と偽物、ダイヤのくだりでそれぞれが話した言葉はまさに「なるほど」。

そうそう、余接ちゃんのキャラデザがどうしてああなってしまったのか…解せぬ。

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2013/10/23

『偽物語(上)』 西尾維新

アニメ視聴済のためストーリーは把握。っていうか、アニメが原作そのものだよ、お兄ちゃん。

とりあえず、キャラ萌えなくして読めない作品かと。『化物語』の後日談と謳っているわけだから、『化物語』のキャラを出さないわけにいかないのはわかるけれども、とにかく冗長冗長。肝心のかれんビー、囲い火蜂の怪異の部分なんて2割あるかないか。しかも阿良々木くんが解決したわけじゃないし。忍野風に言うなら勝手に解決しただけだし。『化物語』はキャラ萌え部分と怪異の部分と、そのバランスが素晴らしかったのだと改めて。

とりあえず、羽川さまをもっと出しやがれ。話はそれからだ。

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2013/10/22

『皇帝の新しい服』 石崎幸二


DNA探偵っぷりも板について…と冗談を言い続けていたら、DNA探偵として事件に召喚されるまでになりましたよ!な石崎&ユリ&ミリアシリーズ第9弾。

瀬戸内海に浮かぶ錠前島と鍵島、ふたつの島で行われる婿取りの儀式に婿候補として参加することになった石崎。ユリ&ミリア、そして仁美が瀬戸内海の海の幸に目をくらませている間にも石崎に届いた警告状。過去、儀式の最中に起こった殺人事件の犯人は誰なのか?石崎に警告状を送って来たのも同一人物なのか?DNA探偵として果たすべき役割は?な一冊。

今回もユリ&ミリア&仁美のやりとりは多め。というか、7割型それです。事件のあらましやら因縁、動機がなかなか良いだけに、シリーズの売りでありテイストでもあるあっさり加減がとにかく勿体無い…って、前作『第四の男』でも似たことを書いたような。でも本当にもっとどっしりした、それこそ金田一耕介ばりのおどろおどろしい長編に仕上げることも可能だと思うんだよなあ。

DNA探偵っぷりもこのくらいライトなら大歓迎です。高校生物レベルで頭使わなくて済むので()推理の鍵となる○○○云々については伏線の出し方が露骨すぎて容易に想像できてしまったのが残念。もっと自然に頼みますとも。

あ、タイトルと皇帝との最後の謁見はなかなか良かったと思います。だからこそ物語がライトすぎるのが惜し(ry

それにしても表紙どうした。今回ユリ&ミリアの容姿描写がなかったので、正直どっちがどっちだかわからん。過去作読みなおそうかなあ…やっぱり『日曜日の沈黙』がシリーズベストだろうか。いや、『あなたがいない島』も捨て難いな。

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2013/10/20

『ゴーストハント4 死霊遊戯』 小野不由美



毎日のように増し、移動する怪奇現象の裏には生徒の間で大流行中のヲリキリさまの存在が。果たしてヲリキリさまとは何なのか、ヲリキリさまを始めた人物の真の狙いとは…?なゴーストハント第4弾。

生徒会長・安原くんが有能すぎて、途中まで生徒会の陰謀説を捨てられずにおりました。生徒会が主導して松山を嵌めようとしてるんだと思いましたとも。やっぱり論理的に怪奇現象を解決して欲しい願望が止められない。無理なのもわかっているけれども。だって、怪奇現象のスケールがどんどんと大きくなっているんだもの。

それにしてもリンさん大活躍の1冊でした。あれだけの人数の○○をつくり、そこにうまく誘導するとかなかなかやりおるわい。そして、麻衣は少し落ち着くべきだと思う。下手しなくても死ぬわよ。

そういえば、麻衣って学校どうしてるんだろう?の疑問に回答が寄せられておりましたが、全く回答になってないあたりがティーンズハートだと思いました()

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2013/10/19

『ゴーストハント3 乙女ノ祈リ』 小野不由美


女子高で頻発する怪奇現象。おかしなことが起こり始めたきっかけを聞き込めば、スプーン曲げの少女に辿り着き。脅威を増してゆくすべての怪奇現象は彼女が仕組んだことなのか…ゴーストハントシリーズ第3弾です。

今回は物語…犯人当ての難易度としては「易」です。明らかに怪しい人物がひとりしかいない。だとすれば動機を当ててみろって話になるわけですが、こちらは情報不足ですね。推測はできるかもしれないけれど…って、そういう読み方をするシリーズではなかったか。

個人的には『ゴーストハント1 旧校舎怪談』 のように怪奇現象を論理的に解決するお話が好きで、読みたい。けれど、今回張られた伏線、ナルの正体や麻衣の能力、ナルとリンの関係などを考えると、今後そっちの路線に戻るのは期待できなさそうですね。おそらく超能力方面に舵が切られるのではないかと予想しますが合っているでしょうか。いや、ネタバレはノーセンキューなんですけれども。

とにかく、ナルの正体という謎だけで充分に魅力的ですので次巻もものすごく楽しみです。

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2013/10/13

『燔祭の丘』 篠田真由美

建築探偵シリーズを初めて読んだのは高校生のときで、『原罪の庭』で号泣してからもう何年経ったのか数えるのも面倒なほど。そんな長いお付き合いも本作で最後、シリーズ完結です。

建築探偵は2部に入ってからかなり露骨に伏線を残していたけれど、それがどんなに露骨でも月日とともに色あせていくのは避けられないわけで、

回収された伏線がどこでどう張られたものなのか、むしろそんな伏線あったっけ?状態だったのはもう仕方のないことだと思うの

記録によると前作『黒影の館』の読了が2009年1月なので、すでに4年以上前。いや、本作の発売は2011年1月で、そこから2年以上も放置していた私が悪いのだけれども。これで最後、終わってしまうと思ったら読めないのが人情。RPGもラストダンジョン残してレベルアップしているうちに他のゲーム始めちゃうとかあるあるじゃないですか。そのため、伏線に関しては差し出されるまま鵜呑みにして「へぇ、そういうことだったのかー(棒」と読み進めた本作。想像以上に大団円でした。

いろいろ突っ込みたいところはあるのよ。主に神代先生とか神代先生とか神代先生とか。けれどそれは胸に閉まって。本作がミステリでないってところも(ニコライとは誰なのか、だけが唯一の謎だったかもしれないけれど、少し考えれば誰でもわかることなのでやっぱり謎でもなんでもない)忘れましょう。そして、

深春と綾乃のことは一体どういうことなの。

とりあえず、自分を含めたこれまでシリーズを読んできた全ての人にお疲れ様、な一冊。そして、桜井京介returns…だと…?ということで、『さくらゆき』も急いで読みたいものです。あと、香澄と翳のこれからも読みたい。けれどやっぱり今は、

『原罪の庭』をもう一度読みたい。『原罪の庭』サイコー!!!

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2013/10/11

『アリアドネの弾丸』 海堂尊


田口&白鳥シリーズはこうじゃないと!前作『イノセント・ゲリラの祝祭』が個人的に微妙だったので続きを読むことを躊躇していたのですが、本作はまさしく田口&白鳥シリーズ。私の読みたかった「東城大学内の御家騒動に否応なく巻き込まれ不本意ながら黒腹たぬきの懐刀として本人の意思とは関係なく出世街道まっしぐら」な田口先生がいましたよ!!

400ページ強の本作。前半200ページはAIセンター設立のあれこれと、会議における医療と司法の対立に終始…今回もダメかと思ったんですけどね。そこから、黒腹たぬきが発砲事件の容疑者として身柄を拘束されてからはもう、がっつりミステリですとも。しかも、パズルは発砲事件ひとつかと思わせておいて、実はふたつ…いや、ふたつの事件が実は根を同じくするひとつの事件なんでしたっけ?とりあえず、ショスタコを聴きたくなったとも。

とにかく、白鳥のロジカルモンスターっぷりは健在。事件の解、見事です。そして、田口先生もしっかり昇進。田口先生を取り巻く愉快な仲間たちも活き活きと。本シリーズはこうじゃなくちゃ!という一冊でございました。

ただ…海堂作品は他シリーズとのリンクが多過ぎるような。既読作品とのリンクは「ほほう」となれて嬉しいんですけどね。未読の場合は本当に置いてけ堀なのでキツイです。ちょっと臭わす…じゃなく、本気で他作品の内容ガンガン割りますからね。それで他の作品も読みたくなっちゃうから海堂氏的にはしめたものなのでしょうが。

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2013/10/07

『モーニング』 小路幸也


自殺の理由を「思い出す」ために、夜を徹して走る走るロングドライブ。青春モノに見せ掛けたミステリかと思わせておいてやっぱり青春モノだった一冊。

小路氏とは本作がはじめまして。というか、メフィスト賞作家(?)だということも読了後の略歴で思い出した次第。現在のところ、講談社以外での仕事の方が多い模様。本作も確かにメフィストな作品じゃなかったものね。なにせ青春。

自殺の理由を「思い出す」、自殺の理由はともに過ごした過去の中にある…ってのはミステリによくあるパターンのやつですが(突然届いた招待状、向かった館、見知らぬ招待客たち、そこで始まる殺人連鎖、この館から生きて帰りたければ過去の何とかいう事件の真相を解き明かせとか云々)本作はそこに青春をトッピングし、そのトッピングが効きすぎちゃった印象。いや、最初からミステリにするつもりはなかったのかもしれませんが。ただ、ミステリにするつもりがなかったのなら最後のアレ(ふたりの関係)に関しては蛇足ではなかったかと。どんでん返しとか、吃驚!ってのを狙ったのかもしれませんが、そもそもそういうのは不要、唐突すぎてぽかーんとなりました。

基本的に青春モノは大好きなので、とても楽しむ読みました。文庫版の表紙、おっさんたちが格好良く描かれすぎかとも思いますが、ブラックスーツのおっさんもとても好物です。

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2013/10/05

『カッコウの卵は誰のもの』 東野圭吾


タイトルから代理母出産にまつわる医療ミステリを想像していたのだけれど、またしても東野氏お得意のスキーミステリ()でした。東野氏、スキー、好き過ぎ。

二代続けてトップスキーヤーを目指す親子に、ふたりの遺伝子パターンを調査させて欲しいとの依頼が入る。だが、その依頼は決して受けてはならない依頼だった。秘密を明かそうとする者と、秘密を守ろうとする者。突如送られてきた脅迫状。そして、バス事故。果たして、犯人の狙いは何なのか?

という一冊ですが、遺伝子云々に関してもスキー云々に関してもどちらも浅く狭くという感じでどこまでも普通の一冊です。個人的に過去の事件、娘の連れ去り事件で誰がどんな役割を果たしたのかをもっと深く描いてくれればもう少し違う読了感だったかな、とは思っていますが。まとめもまとめ、ラストの犯人の手記でさらーっと明かされるという白々しい展開はマイナスではないかと。だって、そこが本作の鍵だと思っていたので。犯人がさあっさり改心しちゃうのもちょっとね。

東野氏の医療ミステリは結構好きなので、医療ミステリの形でカッコウの卵について読ませて欲しいなあと思います。

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2013/10/03

『ゴーストハント2 人形の檻』 小野不由美


ポスターガイストの頻発するお屋敷に調査のためやってきたSPR一同。そこで彼らを待ち受けていたのはお馴染みの巫女と坊さん、そして、かなり強力な悪意。果たして彼らはその悪意からひとりの少女を護ることができるのだろうか…なゴーストハントシリーズ第2弾。

前作『ゴーストハント1 旧校舎怪談』 のレビューで巫女やら坊さんやらエクソシストやらは再登場するのかしら?と書いたわけですが、心配ご無用、全員仲良く再登場してくれましたとも。そしておそらく、これからも登場するのでしょうね。なにせなかなかのチームワークでしたもの。人に得手不得手があるように、ゴーストハンターにも得手不得手がある様子。今回は(も?)巫女さんの活躍がいまいちでしたので、次回以降に期待。

それにしても、前作とは打って変わって完全ホラーでしたね。いや、ホラー度は前作の方が上のように個人的には感じたのですが、前作は不可思議現象を科学的に解明しよう!という趣旨でしたが、今回は最初から最後まで霊的なものが起こす現象として描かれておりました。果たして幽霊の正体は何者なのか?どんな理由があってポルターガイストを起こしているのか?そして、真の目的とは?を楽しむほどにミステリミステリしているわけではないのだけれど、一気に読ませていただきました。

ところで、裏表紙に描かれている青年はいつ出てくるのだね?と思っておったわけですが、もしかしてこれって坊さんなのだろうか?新キャラが出て来なかったということは、そういうことだよねえ。あはは。

本作で明らかになったナルの本名。ただ、真砂子との間にどんな関係があるのか…増えてしまった謎。次回作にも期待でございます。

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