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2013/09/01

『マドンナ・ヴェルデ』 海堂尊

『ジーン・ワルツ』と対をなす、代理母の物語。

『ジーン・ワルツ』を読了した際に、理恵が守りたかったのは赤ん坊だったのか医療だったのか…といったことを書いたのだけれど、『マドンナ・ヴェルデ』を読んで理恵が守りたかったのは医療だったのだと確信。ただ、その魔女の心は母親の手によって少しだけ、ほんの少しだけ溶けたのだけれど。

それにしても、『ジーン・ワルツ』を読んだときにはそこまで違和感を覚えなかったのだけれど、みどりの視点で代理母の話を聞くととんでもないお話だと改めて。みどりに代理母の話を持ちかけたときの理恵の思考回路がもうぶっ飛んでるというか破綻してますよね。もちろん破綻しているのは論理ではなく精神です。もう一度『ジーン・ワルツ』を読んでみようかな。

この物語には何人もの母親が登場するわけですが、最も心打たれた母親はやっぱり甘利さんだなあ、と。「ユイちゃん、まだ出てきちゃダメ。ママのお腹の中にいて。でないと死んじゃう」って凄い台詞だなあと思います。

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