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2013/09/21

『中途半端な密室』 東川篤哉


東川篤哉のデビュー作を含む初期短編集。ユーモアたっぷりな独特な語り口はデビュー時には既に確立されており、安心の東川クオリティ。むしろ、ユーモアの量と質が適度で、最近の作品もだらだらさせずにこのくらいで納めてくれたら…と思ったり思わなかったり。

個人的なベストはK島を望むS島で起こった殺人事件を題材にした「南の島の殺人」。叙述トリックに分類しても良いと思うのだがどうだろう。なにより、名探偵(?)が解決に至るそのアプローチの方法が類を見ないかと。秀逸。

「十年の密室・十分の消失」はバカミスかな。離れの小屋が消えるトリックは館モノかと思ったのだけれど(館が180°回転して違う場所に案内された)そちらの方がまだマシだと思える出来だと思いませんか?

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テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ四メートルの金網が。犯人が内側から鍵をかけ、わざわざ金網をよじのぼって逃げた!?そんなバカな!不可解な事件の真相を、名探偵・十川一人が鮮やかに解明する。(表題作)謎解きの楽しさとゆるーいユーモアがたっぷり詰め込まれた、デビュー作を含む初期傑作五編。 デビュー前の作品も含め五編を収めた初期短編集。...... [続きを読む]

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