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2013/08/12

『のぼうの城』 和田竜

 

もちろん映画は観ていない『のぼうの城』。まさか「でくのぼう」の「のぼう」だとは思わなんだ。

時は戦国、豊臣秀吉の小田原攻めの最中に石田三成が落とすことを命ぜられたのは忍城。本当ならばこの城、無抵抗で落ちるはずだった…にも関わらず、開戦することになったのは「のぼう様」、成田長親の英断があったから。果たしてこの「のぼう様」、真にただのでくのぼうなのか…それとも?

読了した今も長親がただのでくのぼうだったのか判断に迷う。ラスト、三成(正確には正家か)に喰い下がった長親と、丹波に甲斐姫への気持ちを問われ小さく頷いてみせた長親と。ああ、こうやって自分の気持ちを殺せる人なんだなあって思ったら、それまで描写されてきた長親の行動、言葉、その全ての裏を探ってみたくなる。

そして、三成。私の中で三成は「全てが裏目に出る可哀想な人」というイメージなのだけれど、本作でもそんな感じでしたね。自己評価が正しくない、過大なんだよなあ。能力がないわけじゃないだけに虚しい。三成だから忍城を落とせなかった、じゃなくて、三成だけど落とせなかったであれば良いと思う。

とにかく、長親が(私の中では三成も)愛すべき殿様(御屋形様)であったことは間違いない。問題は愛すべきバカ殿であったかどうか。映画ではどんな風に描かれているのかな?野村萬斎とか見るからに腹の中にひとつもふたつも含んでそうなんですけど(笑)そして、三成が上地雄輔…だと…?


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