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2013/08/05

『魔神館事件 夏と少女とサツリク風景』 椙本孝思

十二宮で館モノとかなんて素敵な作品なのでしょう。表紙を開いてページをめくり、そこに見取り図があったときの胸のときめき。たまりません。

11年前に事故で亡くなった父親の代わりに呼ばれた「魔神館」の落成式。そこに集められた異なる星の元に生まれた12人。高校生、画家、医師、料理人にメイド、そして世界最高の知性。閉ざされた台風の山荘。常人のものとは思えない方法で殺されていく人々。欠けゆく十二星座のモチーフ。果たして犯人は誰なのか?

と、思い付くままあらすじを書き出してみましたが、館に天才に密室に『そして誰もいなくなった』のインディアンにとミステリ好きが好みそうなものをとにかくぶっこんでみました!という感じですね。肝心のトリックがちょっとアレなので(アンフェアとまではいかないけれど、ちょっとヒントが少なすぎる)名作!感動!とまではいかないけれど、ワクワク感だけは充分に味わえます。

そして、そのワクワク感に色を添えるハテナの存在。果たして彼女は本当に世界最高の知性…犬神の創ったロボットなのか。黒彦が彼女の鼓動を聴く描写がありましたが、だからってロボット説が否定されるわけじゃありませんからね。そのあたりはシリーズ続刊に期待でしょうか。

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