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2013/07/12

『ストーリー・セラー』 有川浩

Story Seller=物語を売る人、書く人、小説家が死と向き合うふたつの物語が収録されているのが本作『ストーリー・セラー』。

物語はSideAとSideBに分けられていて、SideAについては小説新潮別冊『Story Seller』にて発表、SideBはAに合わせて書き下ろされたものですが…

私、このお話が少し苦手。

物語の一部として死を扱ったものはこれまでの有川作品のなかにもちろんあったと思うのだけれど(記憶にあるものだけでも『塩の街』『海の底』、っていうか自衛隊3部作はどれも誰かがなくなってますよね)これまでのどの作品よりも死のにおいが色濃いというか…ここまで真正面から「死」について書かれたのは有川作品では初めてではないかと。そして本作は、有川作品に求めているのがゲロ甘な恋愛模様である私としては読むのがつらいのです。

もし、収録されているふたつの作品を、「死」を切り取ったところで比べるのならSideBの方が好きかな。お世辞抜き、ストレートに自分の作品を好きだと言ってもらえて舞いあがってしまった私の感情変化がとても微笑ましかった。そして、そんな微笑ましいところからの「死」はやはりつらいものなのです。

有川作品の異色作、私はそう思います。

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