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2013/07/13

『殺戮にいたる病』 安孫子武丸

叙述モノの名作として呼び声高い本作。この名声自体が最大のネタバレであるわけですが、ディテール部分のネタバレには遭わずになんとか今日までやってきました。そして、

その名声自体が最大のネタバレだよ!と改めて感じましたとも。

気付いてしまったんですよね、そのディテール部分のトリックに。というか、本作は推理が必要な作品ではないので(≠ミステリ)、もうそこしかないよねって感じで。

本作は三者で視点を切り替えて紡がれているわけですが、この三者が全く別の物語について語っている…っていうトリックを最初は疑いました。時系列が異なる、とかね。でも、それではないことがわかってしまえばあとは三者に対する認識相違を疑うしかないわけで。疑えそうな人称は○○のそれしかないわけで。

最後、ホテルに○○が駆け付け、被害者となるわけですが、ここの部分に関する描写がもう少しあればなあと思いました。ちょっと唐突に思った…というか、なにをしに彼はあの場に現れたのか。いや、「なにをしに」は明確なのですが「どんな思いで」ってのを知ることができたら面白いだろうなあと思ったわけです。

蛇足かもしれないけれどね。

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