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2013/04/03

『メルカトルかく語りき』 麻耶雄嵩

銘探偵、それは記念碑的に価値のある名探偵。自らをそう讃えるメルカトル鮎の前に並べられた五つの事件。果たして銘探偵はそれらをどのように解決するのか…を楽しむのがミステリを読み際の楽しみ方のひとつですが、本作はそうはいきません。なんせ、

解決しませんからね(笑)

いや、解決します。解決しますとも。ただ、その解決が納得のいくものであるかどうかは別問題です。「論理的であること=納得できる」が成り立たない、まさに銘探偵の所業。

個人的には「九州旅行」と「密室荘」が好きかな。「九州旅行」は唯一ミステリとして成り立っているし(笑)「密室荘」とかもう、シリーズものの探偵がやることとは思えません。普通ならメルカトル違いの叙述トリックを疑うところですが、冒頭でセメント頼んでるしなあ…と思ってたらきちんと不条理なまま終わらせてくれましたとも。っていうか、これを出版しようってのが凄いよね。

どうか、これからミステリを勉強(?)するぞという若人が手に取りませんように。

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