« 『絶海ジェイル』 古野まほろ | トップページ | 『幽女の如き怨むもの』 三津田信三 »

2013/03/13

『ジーン・ワルツ』 海堂尊

産婦人科医・曾根崎理恵。冷徹な魔女とも揶揄される彼女に代理母出産供与の疑惑が持ち上がる。果たして彼女は法に触れたのか。彼女が手掛ける5人の妊婦は無事に出産を終えることができるのか。遺伝子のワルツが踊り始める…みたいなお話。

魔女が守りたかったものが赤ん坊だったのか医療だったのか。きっとどっちもだったのだろうと思うし、そういった野望を持てる女性だったのだと思うのだけれど。けれど彼女の行いはやはり違法で、正しくない…のかな? きっと作者が言いたいのは「社会が間違っている(違法である)」ということだと思うのだけれど。けれど、最後…どころでなく一生、自分が産み育てている子どもが「誰の子どもなのかを知らずに」いるだろう一人の登場人物のことを思うと、やはり魔女が犯したのは犯罪だと思うのです。

ラスト、命をまるでゲームの手札のように、切り札のように使った魔女を見て。やっぱりなにが正しいのかわからなくなった一冊でした。

|

« 『絶海ジェイル』 古野まほろ | トップページ | 『幽女の如き怨むもの』 三津田信三 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38084/50692401

この記事へのトラックバック一覧です: 『ジーン・ワルツ』 海堂尊:

« 『絶海ジェイル』 古野まほろ | トップページ | 『幽女の如き怨むもの』 三津田信三 »