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2013/03/15

『少女不十分』 西尾維新


作家になって十年、「誇りを持って変人であってきた」僕が小説を書き続けていられるのはある事件があったから。トラウマとも呼べるその事件、大学生の男が小学生の少女に誘拐・監禁されるというその事件を描いた西尾維新の私小説的(?)物語。

なわけですが、いやあ冗長だった。不十分な少女がなぜ不十分なのか、彼女を彼女たらしめているのは何なのか、それがわかる…つまりは終盤はかなり楽しめるのだけれど。それまでがとにかく冗長だった。きっと三分の一…いや、五分の一くらいの長さに出来ると思うのよね。まあ、その「くどさ」が西尾「らしさ」なのかもしれないけれど、こんなだったっけ?というのが率直な感想。

もう少し巧かったような気がするのだけれど。変わったのは発信する側か受信する側か。不自由帳の件がとても納得できておもしろい…と言ってしまうのは乱暴だけれど、それだけに、そこに到達するまでの詰まらなさが残念でたまらない一冊でした。

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